得も損もない言葉たち。

日常を休まず進め。

あなたのクスッとをください。

おしょうゆ

こいくち醤油と、ともだちだ。 見てくれすこし怖いけど、 ほんとは、気遣いさん。 その場の雰囲気をじんわりとまとめる。 わがまま言ったら、聞いてくれる。 ぼくにあわせて、いてくれる。 うすくち醤油と、ともだちだ。 あっさりしてて、心地いい。 一緒に…

エスカレーター横のおじさん

おじさんをさがしていた。 この数日、どこかへいったおじさんがいた。 毎朝、おなじ電車に乗る。 いつもの場所で日経新聞をひろげるおばさんや、 ちぢこまりながら文芸春秋を読むお父さん。 いつものメンバーがいる。 どこの駅で降りるのか分かっているから…

回転日記

こんばんわ。 今宵も、回っていますか。 最近、思うことがありまして、それは何かっていうとですね。 人は“回転”が好きだなぁってことなんです。 なんで、こんなことを思ったのかって、 回転寿司が、ほんと大好きなんです。 回っているんです。お寿司が。 …

ゴールデンウィークが、金メッキだとしても。

朝起きるのが、本当につらい。 いまも、変わらない悩みです。 就職して3年目のゴールデンウィークを迎えました。 朝早くに起きなくていい日は、 はやくに目が覚める。 これがまた、納得いかない。 就職して1ヶ月、ぼくは何をしていたんだろうか。 メモを…

これからも、ずっと甘いよ。

太鼓の達人をみていた。 家族でわいわい楽しんでいる、家族の達人を。 お父さんと、娘さんが2人で最初にゲームをしていて、 ノルマをクリアしたから二曲目はメンバーがかわった。 お母さんと、娘さんがトライする。 いまどきの流行のミュージックにあわせ…

阪神が負けても、酒がのめるぞ。

酒がのめる 酒がのめる 酒がのめるぞ~ 阪神が勝ったら 酒がのめるぞ~ という歌があったけど、 ぼくの父もそんなところがあった。 阪神が負けると本当に機嫌がわるい日があった。 年間140試合以上もある競技で、 1回負けたぐらいで不機嫌になられたら…

バイキングは、夢である。

食べ放題が好きだ。 小さいころ、はじめてバイキングへ連れて行ってもらった日、 まさにそこは夢のような場所だった。 ここぞとばかりに、から揚げやお肉を皿に盛る。 好きなものを、好きなだけ。 気持ちばかりのサラダで、お母さんの様子を伺ったりした。 …

白玉の先に。

帰り道の電車で聞こえてきた言葉。 「調理実習を乗り越えないとあかんわ」 なんてことだ。 調理実習は、乗り越えないといけない壁になってしまったのか。 ぼくは、好きだった、調理実習。 エプロンつけて、バンダナを巻いて、 忘れた人は給食当番の服を着て…

午後9時の妖精。

不思議な位置関係だ。 なにかが起こりそうな気配を感じとって、 数人がおなじように立っている。待っている。 それは、ネットの情報で、 ゲリラLIVEの場所を嗅ぎ付けたファンが、 「そろそろ来るんじゃないか…」と待っている様子にすこし似ている。 話すこ…

どうせ切れちゃう充電なので。

電動自転車の電池が、あっというまに切れる。 支店を出て、ひとつめの信号をわたるときには、残量はメモリが1。 もうすこし先の、みじかい橋を渡るころには、電池は0。 ECOモードを押して、スタートしても何も変わりがない。 気づいたころには、自転車を…

血液3本分の解放感。

朝は、いつもより1時間もながく寝てからの出勤。 寝坊ではなく、夜の段階で目覚ましを一時間ずらす。 金曜日は、最高の朝であった。 いったいどうして、朝寝坊して出勤できたかというと、 朝いちばん、健康診断に行けと会社に指示されたからです。 一度、会…

今夜は、明日の前夜。

就職前夜、結婚前夜、退職前夜。 前夜という言葉が好きだ。 何かが起こるまえの夜。 どんなことを考えて、どんな音楽を聴いて、 どんな本を読んで過ごしているのか。 考えるとすごく楽しい気分になる。 結婚前夜の家で食べるごはんは、 はじめて夫婦で食べる…

はなれていく、青い色のなにか。

駅のホームに、彼女はいた。 たくさんの人たちが、仕事へ向かう朝の駅。 ちょっと肩がぶつかっただけで、睨まれたり、舌打ちが出たり。 春のあたたかさが、まだ、朝のどんよりとした気分をかき消してくれるけど、 これが梅雨になると、もう最悪の一日がはじ…

牛乳石鹸ぐらい、おおきなきんつば。

自転車にのって、プラプラと「赤いスイートピー」をうたっている。 坂道をのぼるときには、松田聖子さんに申し訳ないような、 赤いスイートピーになる。 あぃうぃ~る ふぉろ~ゆぅ~~ うぅ~~~ 登りきるまでのうめき声は、 心の岸辺にというより、岸壁…

にんげんの息子と、しっぽふる息子。

家族は、たった20年ちょっとで別々に暮らす。 はやい人だと、大学に入学したと同時に、 地元を離れて、就職をして結婚をして、 実家はあるけど両親と一緒に暮らすことは無くなる。 80年ほどの人生で、家族といる時間は、ほんの一瞬だ。 保険商品を売るとき…

パウエルの人形は、悪友へ。

また明日から、月曜日がはじまります。 テレビのスイッチは消して、電気を常夜灯にする。 外はまだ明るくて、もう日曜日が終わると思っていたけど、 もうちょっと遊べるなって気づく。 今日は、ラジオのようにひとりごとを書こうと思う。 午前中から、人と会…

打球は、歓声ほど伸びず。

ラジオを聴いていた。 大好きなプロ野球が開幕して、 大好きな広島カープが今シーズンも好調で、 ドラフト1位、加藤投手のデビュー戦だった。 ラジコプレミアムに登録しているので、現地のRCCの実況を。 金曜日の帰り道、まだ8時過ぎの電車は比較的すいてい…

ティファールのスイッチをいれる父。

黄金のような金曜日。 いつだって金曜日は特別だ。 あしたが休みだと思ったら、すこしだけ肩が軽くなる。 仕事のことよりも、あした何をしようか考えていたい一日だ。 それにしても今日は、 いつにもまして、街はピカピカと輝きをはなっていた。 主役は、背…

仕事が嫌いだ。なのに、この街が好きだ。

三度目の春を、むかえている。 会社に就職して、銀行員という肩書をもらって、 毎日起きていちばんに「眠いんじゃ」てつぶやいて、 いつものメンバーで満員電車を構成して3年目をむかえる。 家から、駅までの道に、桜の木がずらーっと並んでいる。 会社の花…

ため息と、3本の飲み物と。

散々な日と、そうじゃない日がある。 そうじゃない日のほうが多いはずなのに、 にんげんって不思議だけど、悲劇の主人公になりたがる。 「あぁ、かわいそうなシンデレラ」 どっかの本で読んだのか、はたまたアニメでみたのか、 けなげに雑巾で床を掃除するシ…

あだ名って、ええもんやなぁ。

小学校と中学校は、おなじあだ名で呼ばれていて、 高校生になると、あだ名はなくなった。 大学生になると、また別のあだ名で呼ばれて、 会社に入ると、また、あだ名はなくなった。 会社では、呼び捨てをする上司はいない(現在のところ)。 高校の同級生だけ…

「社会人前夜だね」  ラジオのような、ひとりごと。

こんばんは。ただいま夜の7時30分。 日曜日の憂鬱さに、追い込まれながら今日も、 ラジオのように今思ったことを書いていきます。 就職して3年目。こうやって、毎週憂鬱な日曜日をすごしてきたなぁ。 いちばん憂鬱だった日曜日は、いつだったかなぁ。 きっと…

やつの重みに気をつけましょうね。

金曜日のこと。 朝起きて、あぁようやく金曜だって思って、 そろそろ暖かくなってきて、 ハンカチじゃなくてハンドタオルをポケットに入れて、家を出た。 駅まで、ボーっとしながら歩く。 道沿いの桜は、なんとなく咲きそうな様子だけど、 「どうする?どう…

ラジオのように、ひとりごと。

ラジオが大好きで、何が好きって、 ダラダラと話をしている中で、なんか面白いことが起きたり、 じんわりするようなことが出てきたりするから好き。 ブログを書くときは、何か面白いと思ったことがあって、 そんでもってなにか形にしたいと思って、 オチを見…

雉はどうすれば、撃たれないのよ。【ことわ・ざ】

犬、猿、と来たらどうでしょうか。どうでしょうか。……雉ですよね。 犬・猿・雉というより、犬・猿・キジなんだよなぁ、って思うんですけどどうでしょう。 雉って字を書くことって人生においてほとんどないですもんね。 じゃあ、猿って字はいつ書く機会があ…

25年目のサプライズ【ショートショート】

宇宙人ご一行は、ずっとその男を見てきた。 男が、少年だったころからずっとである。 今までに、たくさんの人間を見てきたが、これほど長く見てきたことはないようだ。 どれぐらい長いというと、男が32歳になるので、 だいたい25年程は見てきた。 男は、宇…

にんげんらしさを、使いこなす。

お仕事をさぼるとき。 中で仕事をしているときは、トイレに入る。 いつも通り、便座にてしばらくボーっとする。 たぶん、一日に相当な量、ぼくはトイレに行く。 ブルーレット置くだけを、いちばん仕事をさせているのは、きっとぼくだ。 頭がこんがらがった…

死んでも、いい名前でありたいな。

色々わけがあって、じいちゃんが住んでいた家に住んでいる。 なんだかんだで、ひとりで暮らすことがしあわせ。 好きなものを食べて、好きなものを飲んで、 好きな本を読んで、嫌々な出社。 帰ってきたら、好きな映画を観て、あんまりな野菜ジュースを飲む。…

そこに触れておく。こと

そこに触れておく オーシャンズ13のはじめにマットデイモンが、ブラッドピットに対して、 前作に登場した彼女について尋ねるシーンがある。 「彼女はどうした?」 「関係無いね」 たった一言のやりとりなんだけど。 このやりとりがあるからこそ、そのあとの…

無力で悔しくて、泣きながら自転車に乗った金曜。

ぼくがいちばんお世話になったお客さんが施設に入った。運用商品のお話を熱心に聞いてくれて、いつも助けてくれたお客さんだった。もとより、いつも訪問したら一緒に部屋の片づけをしたり、アイスを買っていって食べたり、そんなことをしていた。昨年の12月3…