得も損もない言葉たち。

日常をひとます、休まず。

あなたのクスッとをください。

ぼくはいつまでも、妹には適わない。

妹は、ぼくよりもずっと泳ぐのが上手だった。県大会に行けるか行けないかで、結局行けずに夏を終えるぼくとは違って、全国大会に出場していた。 ぼくよりもずっと根性があった。練習が嫌でとなりのマクドで寝ている兄をよそに、必死に練習をしていた。 ぼく…

高校二年の夏休みは、ひとより1週間長かった。

クラスメイトが、まだ抜けきらない休み気分に打ち勝って授業に出ているとき、ぼくは家の近くにある漫画喫茶ドリームにいた。個人で経営しているその漫画喫茶は、小さなビルの2階にあって。いつもやる気の無さそうなおばちゃんが、ひとりで店番をしていた。…

百貨店の地下街には、かっこいい大人がいた。

大学生活で、アルバイトをいくつか経験した。 家庭教師は向いてなかったみたいで、3か月経ったある日、「すいません、来週から夏季講習に通います」と事実上の解雇を宣言された。 そのあと、警備の派遣バイトをやった。時給1000円で休憩が1時間に1回…

「劇場版 ぼくと夢の国」 

幼稚園のころに、はじめてディズニーランドへ行った。連れて行ってもらった。母に起こされたら、布団で寝たはずが、なぜか車の中にいて。「まっすぐ見ときや~」と父に言われて、高速道路をぼーっと眺めていた。どこにいるのか、なぜ車の中にいるのか、何も…

ペットもたいせつな家族ですから

仕事柄、家にあがらせてもらうと、部屋にあるたくさんの物から、お客様との接点をさがそうとしてしまう。営業だからというよりは、大学の友達の家に行って、本棚にじぶんも好きな漫画があったら嬉しいという感覚。 家具がかわっていたり、飾ってあった絵が消…

ラ・ラ・ランドの話をきかなくっちゃ

台風5号が、ぼくの仕事場のへんを通過しようとしていた。雨が降ろうが、雷が鳴ろうが、カッパを着てチャリにまたがって営業へでかけている。 あぁ、なにも良いことがない。 天気が悪かったり、気温が上がったりすると、直接的に体力は削られる。気圧が低く…

ぼくのなりたいおやじ 3

小学生の時に、国語の授業で、 セミのオーケストラという詩を書いた。 夏になると、何年も練習した音楽を ぼくたちへ演奏してくれるオーケストラがある。 たった一週間でなくなってしまうその音楽には、 どこか寂しさがあるということを書いたと思う。 先生…

ひとり暮らしで、減ったもの。

ひとりで暮らすようになって、減ったことがいくつかある。 会話が減った気がする。 減ったというか、無になったというか。 でもテレビに向かって、ひとりでぶつぶつ言ったり、 パソコンを眺めながら、頭をかきながら考えごとをしたり、 気持ち悪がられるこ…

マネキンの格差

幸運と不運がいつも同時に存在するわけではないけど、 それでもやっぱり、「どうしてわたしが…」と思うことが多い。 同じ土俵にあがって、 いっせいのーっせ!でスタートをしているのに、 自分だけがとんでもなく不幸な境遇にいてる気がしてくる。 先日、久…

ぼくのなりたいおやじ 2

ずいぶん、昼寝をしていたみたいです。 お昼ごはんを11頃にたべて、 そこから座椅子をパタリと倒して、 目を覚ましたら晩ごはんを買いに行く時間になっていました。 スーパーをぷらぷらと歩いていると、 割引シールの貼られた海産物を見つけてカゴに放り込む…

他人のお葬式で、泣いてくれる人がいた。

ぼくも、他人の葬式で、泣いている人になってしまった。 銀行で営業の仕事をしていると、 お客様はご高齢の人が多い。 その分、今までに何度か、 お葬式や線香を届けてきている。 月に1度ぐらい、お話をさせてもらっていた人が亡くなられた時、 ぼくは人の…

ぼくのなりたいおやじ

ぼくのなりたいおやじ 「カルピス買ってきて」と頼まれて、スーパーに行って、 原液とミネラルウォーターを買って帰ったら、 「水道水でええんやで!」と娘に説教されるようなおやじに、ぼくはなりたい。 子どもにはエジソンの伝記とかを勧めときながら、 …

美味しい匂いがする家を探せ 銀行員に潜入中

お昼はもっぱら、コンビニで買ったパンをちぎって、 ちかよってくるスズメにあげながら、 一言も発さず無言で食事をしています。 仕事をしている時に、仕事の話をするのが嫌いで、 支店の中で食べることも、会社の人と食べることもしないで、 基本的にはス…

その手が向かう先、ぼくの特茶あり。

リュックサックを買った。 ふだんはいつも、 大好きなドラえもんの手提げかばんに、ノートとお茶を入れて、 特に目的もなく外を散歩するのだが。 東京へ勉強しに行くことが増えた。目的ができると荷物も多くなる。 ドラえもんのかばんも四次元ではないので…

小手先で生きていく 社会人メガネ活用講座

人類を2つに分けるとしたら、何と何に分けますか? 男と女、たけのこ派ときのこ派、犬派と猫派、パンとごはん。 他にも色々あるけど、まぁこんなもんで。 で、 ぼくがその2つに分ける仕事を任命されたら、 なにを基準に人類をふたつに分けるかと言います…

アイドルが頑張っていることなんて、みんな知っている。

誰かと何かを共有したくて、今日も、ブログを書き始めている。今日、自分が感じたことを書こうと思って、休日を振り返ってみた。うん、よく考えなくても、今日は一日家にいた。お腹が空いた時だけ、コンビニに行って、700円以上お買い上げなのでクジを引…

ほんものラルフローレン。

にせものと一緒に、少年時代をすごした。 お祭りに行って、もらった遊戯王のレアカードは、 ザラザラの印刷紙だった。 入手困難な状態でじいちゃんが見つけてきてくれたベイブレードは、 中央に漢字で「風」と書かれた made in china の本物の中華ゴマだっ…

想いは、せめて、ふんわりと。

嘆くことが多い。 特に、日曜日の晩はつらい。 SNSを覗けば、サザエさんを上手く使って、 社会人の心の叫びが言語化されている。 ぼくも書きたい。 でもなぁ、なんだかそれやと、 当たり前すぎるし、気分がどんどん滅入ってくる。 そうだ。 想いは、せめて…

鬼の声が聞こえる。【ことわ・ざ】

気づけば6月も折り返しちかく。 きっと、もうそろそろ、 【 今年も半分終了 】 みたいな言葉がみなさんのタイムラインに見えてくる季節です。 今年も半分終了したって、暑い夏はまだまだこれからだし、 これと言って何もないのが本音ですよね。 だけど、な…

父の日は、パパの日。【ショートショート】

子どもから贈られるプレゼントは、一生物だ。 それが食べる物なら、包装紙だけでも置いておきたい。 手紙なんかが入っていたら、ファイルにしまって何度も読みたい。 たとえば、娘が大きくなって、反抗期になって、 いっしょにいたくないって言われても、 …

「死ね」って言われても、死なないよ。

「死ね」と言われて、どんな顔をしたらいいのでしょうか。 なんと答えたら、いいのでしょうか。 『いじめ』について、真剣に考えている。大学生になって、会社に入って、心底思うことが、いじめがない空間が、どれだけ素晴らしいことなのかってことだ。それ…

黒の、わ3。

和食をいただきに、靴をぬぐ。 その日は、けっこう人が来ていて、 あいてる靴箱を探すことからはじまった。 新幹線の指定席とはちがって、 靴箱は自由席です。 おなかの調子も、そんなに良くなかったので、 やさしい味付けの御膳をたべたいなぁって思ったり…

『帰りたくて、家』

電車がしんどい。 人がたくさん乗っていれば、乗っているだけしんどいね。 まわりの人たちも、おんなじことを思っているだろうね。 ぼくも、満員電車のひとり。 だれかが掴みたいつり革を、必死に手放さないで揺れている。 電車がおくれると、 たくさんの人…

Ca va ?

文学部の大学生だった。 特に、やりたいことが明確にあったわけではなく、 なんとなく本を読んだりするのが好きだから選んだ。 社会学を専攻していたので、 フジロックの映像を眺める授業があったり、 ディアハンターというロバー・デニーロ主演の名作を、 …

ミルクココアが飲みたくて。

「うぅ~」 トイレで、ぼくは死にそうな声をもらした。 会社に行くまでに、乗り換えが何度かあって、 そのたびに改札を出たり、階段を降りたり、人と肩がぶつかったりしている。 朝起きて、もうれつに喉が渇いている時は、お茶をがぶ飲みするが、 そうじゃ…

5人乗りのちいさな社会。

先日、エレベーターに乗っていたら、 緩衝材のパネルにこんな絵が描いてあった。 おっきな、ドラゴンボールのベジータだ。 低レベルな下ネタが、やまもりに落書きされたパネルに、 でかでかと書かれたベジータは、 せまいエレベーターでかなりの迫力を見せ…

P.S. ぼくも、転職サイトに登録しました。

銀行の内定が出るのは、異常なほどに早い。 どれくらい早いかって、 ぼくが就職活動をしていたときは4月が面接解禁で、 1日から3日間つづけて面接をして内定をとった知人もいる。 ぼくは、内定辞退した人の空枠にすべりこんだので、 採用通知は10月にも…

おしょうゆ

こいくち醤油と、ともだちだ。 見てくれすこし怖いけど、 ほんとは、気遣いさん。 その場の雰囲気をじんわりとまとめる。 わがまま言ったら、聞いてくれる。 ぼくにあわせて、いてくれる。 うすくち醤油と、ともだちだ。 あっさりしてて、心地いい。 一緒に…

ブログってほんと、うまく書けぬな。

たのしく書いている。 なにがあるわけじゃないのに、 面白いと思ったこととか、 くだらないこととか、 いままでの短い人生を振り返ったりしている。 気付いたら、いつも、文章が長くなる。 1000字をこえる。 途中で消されてしまうんじゃないだろうかっ…

エスカレーター横のおじさん

おじさんをさがしていた。 この数日、どこかへいったおじさんがいた。 毎朝、おなじ電車に乗る。 いつもの場所で日経新聞をひろげるおばさんや、 ちぢこまりながら文芸春秋を読むお父さん。 いつものメンバーがいる。 どこの駅で降りるのか分かっているから…