得も損もない言葉たち。

日常を休まず進め。

あなたのクスッとをください。

銀行員に潜入。11マス目

  

 

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 小学校の時から大好きな、海老一染之助・染太郎師匠です。

 今でも、お正月がくるたび新年を祝う2人の声が、

 頭の中をぐるぐるとめぐって、楽しい気持ちになります。

 冬休みの宿題で、年賀状の絵を書く宿題があって、

 このお二人を書いて提出するぐらい好きでした。

 

 

 というわけで、年が明けて一週間。

 気づくことがありました。

 新年のご挨拶というのは、ありがたい。

 営業にとって、普段から門前払いを受けるお客様にも、

 「あけましておめでとうございます」を言うために、

 インターホンを押す勇気が出るのです。

 お客様も、挨拶のために来た人間を追い払うことができないのである。

 初めから、うまくいかないと思って気楽に話をしていると、

 そこから話がはずんで、仲良くなれる人もいるわけで。

 

 (扉を)あけましておめでとうございます、

 の恩恵をしばらくは受けようかと思ってます。

 

 たくさんの人の家に行って感じたことは、

 「おめでとうございます」と言うのは気持ちがいい。

 年をとることを悲観的に感じる人はいても、

 年が明けることを嫌がる人はあんまりいない。

 1年という人生の時間に、

 日本中の人がおなじように終わりを感じて、はじまりを感じる。

 「あけましておめでとうございます」という言葉は、

 どの家の、どの人にとっても共通の話題だ。

 

 ぼくたち営業は、いつも共通の話題を探すのに必死で。

 すこしでも、お客様に近いところにいれるように、

 趣味をきいたり、家族の話をしたりする。

 知らない作家の話を聞いたら調べるし、

 お客様の地元の話が記事になっていたら切り抜きをつくる。

 そうやって、少しずつ、歩み寄ろうとしている。

 もちろん、そこには営業とお客様という関係が見え隠れするけど、

 お互いに忘れられるように努力をする。

 

 どうやら、

 「新年は祝いたくなる」という感情はぼくたちにチャンスをくれるみたいだ。

 ノルマは嫌だし放棄したいし、仕事は本当に行きたくないけど、

 これからの数日間、どんな新しい人に会って、どんな新しい知識がもらえるか、

 そこだけを目標にインターホンを押そうと思う。

 

 

 営業と、お客様という関係で、「おめでとう」という感情を共有できるので、

 『あなたと友達』や、『あなたと家族』といった関係性には、

 もっともっと何かが生まれるチャンスがあると思います。

 しばらく連絡をとっていなかった友達や、あんまり話していない家族へ。

 あとは、これは使えると思うのですが、

 気になっていたけど連絡をするのをためらっている異性へ。

 

 何かが動きだすきっかの合言葉は、

 「あけましておめでとう!」であると提案させてください。

 ただし、ちゃんと祝うこと。染之助・染太郎師匠のように元気よく、軽やかに。

  

 

 今年も、すこしだけ、銀行員をやって、

 あとは、営業エリアをふらふらと話題を求めて歩きたいのですが、

 また悩ましい日々が続きそうで、胃がキリリとしているわけで。

 

 

 みなさんも、ぼくも、新しい一年を祝って、

 夢へ一歩踏み出せる年にしましょう。