得も損もない言葉たち。

日常をひとます、休まず。

あなたのクスッとをください。

お風呂型タイムマシン

 

突然だが、わが家にはタイムマシンがある。のび太の部屋には、勉強机の中に。ドクとマーティーはデロリアンが。たしか、コインランドリーの洗濯機がタイムマシンだった映画もあったと思う。

 

ぼくの持っているタイムマシン、それはお風呂の形している。だいたいそれに乗るとき、ぼくは全裸になってタイムトラベルをしている。ターミネーターがやってきたとき、彼が裸だったのは、きっと同じ物を使用したからだろう。それぐらい、お風呂型のタイムマシンは、その世界では人気なのだ。

 

 

では、どうしてお風呂型のタイムマシンが人気なのかを説明したい。

 

 

もしよろしければ、みなさんの家にも導入してもらいたい。その際は、ぼくに紹介してもらったと業者に言ってください。別に、マージンをもらっているわけじゃないよ。ちょっとしたご褒美がもらえて、みなさんがまた友達に紹介したら、またぼくにご褒美がもらえるんだ。

 

 

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・お風呂型タイムマシンとは

 

 

ぼくはいつも、お風呂で考え事をしてます。なにぶん、燻ってるもんでして。

 

いい映画を観たら、どうして自分が思いつかなかったのか悔しがったり、大好きだったアーティストが大好きな漫画の歌を作っていたら、ちょっと嫉妬してみたり。面白いCMがあったら、どうすればこんないいアイデアが生まれるのだろうか。文章を読んで、なんでこんなセリフが思いつくんだろうか羨ましくて仕方ない。

 

 

ぼくもそんな風になりたいと思いながらも、同じことをしても意味がないと自制し、でもやっぱり悔しくて、お風呂でうなり声をあげるんです。

 

とくに、インターネットという世界に飛び出して、余計にその嫉妬する回数は増えました。周りには、面白い人たちがいっぱいいるからです。同時に、お風呂に湯をはるので水道代も跳ね上がりました。

 

お風呂ってのは、そうやって「うぬうぬ」と悩んでいるあいだも、体を温めてくれます。全裸で悩んでいるので、誰にも邪魔されず、情けない自分と面と向かって対峙できます。タイムマシンに乗り込むのは、そうやって、嫉妬の湯気がじぶんを包んできたときです。

 

 

 

 

大好きな映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では、こんなシーンがありました。

 

 

主人公のマーティーが、自分がまだ生まれる前の世界で大好きなチャック・ベリーを演奏する。その音楽に感銘を受けたある男が、デビューする前のチャック・ベリーに電話をかけて、その演奏を聞かせるのです。「こんなイカした音楽知ってるか?」なんてことを言ったりする。

 

 

これは、大好きな曲は実は自分の演奏がもとになっていたという、タイムトラベルあってこそのギャグです。

 

あとは、こんなシーンも。

 

 

マーティーが、お父さんとお母さんをひっつけるため宇宙人に変装する。現在の世界にもどってきたとき、冴えないサラリーマンだったお父さんは、職業が小説家になっている。その小説のヒントは、実は彼の変装した宇宙人がもとになっている。

 

 

未来を別の世界に変えてしまう、タイムパラドックスというやつです。ドラえもんでも、たまにあるやつですね。

 

ぼくは、素晴らしい作品やアイデアに出会ったとき、それと同じことをするために、タイムマシンに乗り込みます。つまり、一種のタイムパラドックスを起こすのです。

 

 

 

そのアイデアはどこからきたのか、自分なりに仮説を立てる。笑いの構造とか、表現のもとになっているものを探す。ただ答え合わせをするために、その人のインタビューや本を読むのもいいのですが、どんな現象がヒントになっているかを作ってしまうんです。

 

そうやって、自分の頭のなかで、アイデアまで辿りつく道筋を作る。

 

 

 

ぼくが大好きな笑いを紹介します。

 

 

三谷幸喜さんと小林聡美さんがご夫婦だったころ。ふたりの飼っていた猫の名前は、『おとっつぁん』だったそうです。

「おとっつぁんが、朝起きたら冷蔵庫の中で死んでいた」

飼っていた猫の話をふたりがしていたら、隣のおばさんがすごい表情でみていた。おばさんは、会話だけを聞いて、お父さんが冷蔵庫で死んでいたのと勘違いしたという話です。

 

 

こういった、好きな笑いがあったとき、自分だったら、どんな経験があったら思いつくかを、ひたすらしつこく考えます。0から1の道を、自分で勝手につくる。

 

三谷さんが小林聡美さんと結婚する前にタイムトラベルをして、喫茶店でその作った話をするんです。

 

 

「このあいだ、アニキがようやくお手をおぼえたんよ、ほんと首輪も嫌がるし大変」

 

 

なんて飼っているペットの『アニキ』について、会話を三谷さんに聞かせるんです。

(やっぱりオリジナルが面白すぎるのですが・・・・そこはお許しを)

 

 

自分が起こしたタイムパラドックスで、お風呂をあがって観た映画ができていると思い込む。そうすれば、すんなりと、色んな好きなものについて自分なりのたどり着き方を持てるし、何かに使える気がしてくる。元ネタを知らなくても、これだったらできる気がしてきます。

 

 

自分だったら同じ構造を使ってどうボケるか。それを、タイムマシンにのって、本人より先にやった気分になって帰ってくるのです。

 

 

 

・・・・なんだか自分に言い聞かせてるだけじゃないかと、おもっていませんか。

 

そうです、その通り。言い聞かせているんです。でも、嫉妬というのは、そうやってこそ、血となり肉となる気がするんです。そうしないと、ほら、いつまでたっても憧れてばっかりじゃ、苦しくなっちゃうから。

 

大好きなものを、大好きで終わらせたくない。そんな気持ちもあるんです。

 

 

 

「ぼくが先に生まれていたら、思いついてたアイデアだった」と思うこと。

 

 

完全な敗北ですが、でも、逃げ出すよりはずっとマシなのじゃないかな。だから、今日もぼくは家に帰って、全裸になって、いま「すげぇなぁ」と思ったことを自分なりに解釈して、タイムマシンに乗り込み、教えに行くのです。

 

 

 

 

ちなみに、向こうで服を急いで買ったりするので、家は古着だらけです。安いからではないですよ、一応、当時のトレンドだったりするんですよ。

 

・・・・何言ってるんでしょうね。

とにかく、う~ん、ぼくはタイムトラベル系の映画が好きだし、お風呂で考えている時間が好きだってことです。

 

 

後出しじゃんけんで、思いつかないアイデアは、きっとない。

 

 

たいせつなのは、それを追い抜いていくことなんだろうなぁ。でも、それは、タイムマシンに乗ってもどうにもならないことなので、お布団に入って今度は、オリジナルで悩むのです。

 

 

悩み続きの毎日だなぁ。

 

 

みなさんも一家に一台どうでしょう、お風呂型タイムマシン。

ご契約の際は、なかむらの紹介だと業者に言ってくださいね。