得も損もない言葉たち。

日常をひとます、休まず。

あなたのクスッとをください。

アイドルが頑張っていることなんて、みんな知っている。

 

誰かと何かを共有したくて、今日も、ブログを書き始めている。今日、自分が感じたことを書こうと思って、休日を振り返ってみた。

うん、よく考えなくても、今日は一日家にいた。お腹が空いた時だけ、コンビニに行って、700円以上お買い上げなのでクジを引いた。最近、不摂生が続いていたので、海藻サラダと特保のお茶を買うようにしているのだけど、クジで当たったのが特保のコカ・コーラでした。どうなんでしょう。くじ運的なのをつかさどっている神様的な人は、ぼくを痩せさせたいのか、太らせたいのか、それとも中途半端に消費させたいのか。ちょうどいいところで、遊ばれている気がします。で、家に戻って、映画なんかを観たりして、洗濯物をまわして、昼寝をして今です。

 

・・・・。

 

 

どうしよう、一日が終わってしまう。なにも、世の中と接点なく、一日が終わってしまう。

 

 

今日観た映画の感想でも書こうと思ったけど、そんなもの共有されても知らんがなとなってしまいそうだし、「なんか、すげー良かった」で済まされてしまう映画だったから難しい。なんだ、なんか無いかなぁ。

 

 

 

そうだ、アイドルについて考えてることを書こう。

ぼくはいま、アイドルの凄さについて書かなきゃいけないんだ。

 

 

 

いきなり言い出してごめんなさい。あ、金曜日の夜からバスに乗って東京へ行ってました。アイドルのイベントに参加するわけではなく、勉強したいことがあって。で、帰路も当然夜行バスなので、出発まで時間をつぶすのに困り果てるわけです。ネットカフェの3時間パックで、リクライニングシートに座ってYouTubeを開く。自分のパソコンではないから、オススメ動画が見たことがないものばっかりでした。YouTuberの動画で埋め尽くされる画面の中に、アイドルのライブ映像だけをアップするチャンネルがあった。特に、ほかに観たい動画もなかったし、サムネイルの女の子がかわいかったから、興味本位で押してみました。

 

乃木坂46が歌っている映像がたくさんあって、恥ずかしながら、初めてちゃんと自分一人で彼女たちを観た。で、そこから3時間後、ぼくはすごく幸福な気持ちでヤコウバス乗り場へ向かった。それはなぜか。人生を、応援したい人が、こうやってインターネットを通じて画面越しでも活躍している姿を観れるということは、なんて幸せなんだろうかと思ってしまったのだ。そう思うと、ほとんど名前も知らない彼女たちのライブ映像をみながら、感動してしまったのです。帰りの車内は、眠りにつくまでぼんやりとアイドルについて考えたりしていたので、今日はそれを書いてみようと思います。

 

 

 

アイドルが頑張っていることなんて、みんな知っている。

 

 

ファン心理を知らないほうではない。高校生の時に、一度、AKB48の握手会へ友だちと行ったことがあった。大阪の千里中央のステージに、いまは卒業した人気メンバーが勢ぞろいしていて、一枚だけ買ったCDについた握手券で、お得なことに3人と握手ができた。

友達から「あの後ろにいるスタッフが無理やり引っ張るから、話そうと思っても時間がないから気をつけや」とアドバイスを受けた。ステージに目をやると、なるほど、そこにはアイドル、ファン、スタッフの壮絶なやりとりが行われていた。話をしたいファンと、引きはがしたいスタッフ、それでも微笑んでくれるアイドル。後ろのファンも、早くしろよと待っているが、自分の番になると必死に握手をしている。ぼくの知らない人間のやりとりは、世界にまだまだいっぱいあるなと気づいた瞬間でした。

 

3列ぐらいにメンバーが分かれていて、誰と握手するかは自分で決められる形式だった。失礼ながら、そんなに誰がどうとか知らなかったので、かえってぼくは悩んでしまった。友達は、ファンのメンバーがいる列へ並んでしまって、ぼくひとり、ステージの前でボーっと握手会の様子を見ていた。季節はまだ1月の中旬。寒さを吹き飛ばすぐらいの、ファンの熱気がそこにはあった。よく見ると、半袖の人がいる。分厚いコートを着ているメンバーが多い中、何人かの女の子がステージ衣装であった半袖のまま握手会をやっていた。

 

 

「あの人と、話がしてみたいなぁ」

 

 

なんだか分からないけど、袖の長さで頑張っているかどうかが決まるわけじゃなけど、ふしぎにその人と握手というか話をしてみたくなった。が、戦況は変わらず、時間が経つごとにスタッフの引きはがしの強さは増している。友達も「一言も話せへんかった」と落胆して帰ってきている。これは到底難しそうだ。なぜ、半袖のまま握手会をしているのか、さむくないのだろうか。単純に気になって仕方なかった。「ちょっと、俺も行ってくるわ」と友達に告げて、戦地へ向かう思いで、行列に並んだ。もちろん、その列には2人半袖のメンバーがいた。

 

ステージに立つと、こりゃいかん。想像以上に、熾烈なやりとりが繰り広げられている。握手をして、数秒後にはスタッフが肩から引っ張ってくる。それでも握手をつづけ、アイドルはその指が離れるまでファンのほうを向いている。すごい、すごすぎる。ぼくは、ここで何をすればいいんだ。

 

 

そこから、数分後。ぼくは、ステージを降りて、友達のもとへ駆け寄った。気付いたら、ややテンション高めで「アイドルってやっぱりすごいなぁ!」と感動を共有していた。

 

 

「あの…変な質問でごめんなさい、寒ないんですか?」

寒いに決まっているのに、ぼくは当たり前のつまらない質問をしてしまった。

 

「寒いけど全然大丈夫!君こそ、風邪ひかないようにね!」

そのメンバーは握手しながら、ぼくにグッドのポーズをしてくれた。

 

「大丈夫です、長袖来てるんで。」

と返すと、けっこう笑ってくれて気づいたら握手を終えていた。

 

 

それからも、たくさんのファンが握手をして、昼から行われた握手会は夕方になった。1月は夕暮れもはやく、暗くなってきても、彼女たちは最後まで握手をしていた。ぼくはというと、何だかすごい嬉しい気分になって、帰りの電車に乗っていた。音楽は、さっきステージで歌っていた曲を。さっき初めて聴いた曲だったけど、ダウンロードして聴いていた。

 

 

アイドルが頑張っていることは、みんな知っている。あんなに複雑なダンスを踊るには、何度も練習しないと無理だし。テレビ番組で話をふられて、それなりのことを返すには、準備が必要だ。学校に通いながらのメンバーなら、勉強もしないといけないし、友達づきあいだってやっぱり楽じゃない。握手会に行く前からでも、そんなことは分かっていた。アイドルは、アイドルであり続けるために、頑張らないといけないんだ。人に応援してもらうには、家でマンガ読んで、お菓子を食べてるだけじゃいけないんだ。そういう裏での努力は、「やって当然」とぼくたち普通の仕事をしている人たちは思っている。でも、仕事中に、営業の愚痴を吐いたり、お菓子をつまみ食いしたり、公園のベンチで寝たりしているぼくたちに比べて彼女たちの毎日は、あまりにも大変すぎる。その中で、ステージ衣装で握手会をつづけるメンバーの輝きを、ぼくは忘れられなかった。そして、乃木坂46のライブ映像を観たときに、その感情を思い出したもだ。

 

それまで、アイドルのファンであることは、すこし恥ずかしいものだと思っていたが、ここまでされて恥ずかしがる必要はあるのだろうかと真剣に考えたりしてみた。そうか、だから、ここまでファンは堂々としているんだ。努力している人たちの頑張りを、全面に応援したいという気持ちがそこにはあるんだ。それはきっと、大好きな野球チームのユニフォームを着て球場に応援に行くのとまったく一緒なんだ。だから、優勝したら涙を流すし、東京ドーム公演が決まったら涙を流すんだ。

 

 

アイドルが頑張っていることなんて、みんな知っている。

でも、それだけでやり続けるほど、アイドルは楽な仕事じゃない。

人に応援してもらうことは、とても大変なことなんだ。

それを尊敬できることが素晴らしいことなんだ。

 

 

 

それ以降、テレビやインターネットで、半袖のメンバーを観るたびに、ぼくはチャンネルを変えるのをやめたり、動画を最後まで観るようにしていた。最近は、そんなこともなくなって、普通にテレビのチャンネルを変えたりしていたけど、大学生の頃も、その時の感情を思い出してたまに聴いたり見たりしていた。あの応援している人が、いま、手の届かないところで一生懸命にダンスをしている、歌っている。なんだか観ているだけで、すごい活力が湧いてくる気がした。

 

ネットカフェで観ていた乃木坂46のライブ映像では、メンバーの卒業ライブが行われていて、旅立つ人に歌が贈られていた。どういう経緯で、どんなことがあって、いま彼女が卒業するのか、ぼくは知らなかったがそれでもきっと、たくさんの努力の先にいまがあるんだなぁと感動しながら夜行バスへの時間を消化した。

 

 

 

 

アイドルとの別れは、タイムラインに流れてくる結婚報告よりずっとましだよ。

 

 

 

アイドルの不祥事や、結婚報道が流れている。そうだよなぁ。ファンからしたら、すごく複雑な心境だろうなぁ。でも、今まで重ねてきた彼女たちの努力に応援したい気持ちが生まれていたのなら、それが結婚で終わったとしても、「お疲れ様」と言ってあげるのが、いちばんなのじゃないのかな。もし、好きなアイドルと付き合いたい!という気持ちがあって応援してたのなら、そうもいかないのかもしれないけど。

 

でも、でもさ、異性と友達になってさ、SNSをみていたら沢山の結婚報告が流れて来るじゃない。彼氏、彼女ができましたという報告があるじゃない。たとえば、好きだった人が、結婚してしまった瞬間に、二度ともうそんな感情を抱いてはいけないのかと落ち込むこともあるし、ぼくたちはいつもそういうギリギリの状態で、生きているんじゃないだろうか。人を好きになるということは素晴らしいことだ。その分、すこしぐらい傷つくこともある。でも、たとえば、その友達と素晴らしい友だち関係になれたら、ぼくは、その子の息子に会うこともできるし、人生を応援できるだろう。

 

 

アイドルの人生を応援したくなるほどのファンになれたら、それはすごくしあわせなことだと思う。身近なメディアで、活躍する彼女たちを観る。ライブに行って、輝いている姿を観る。とても遠いところにいるけれど、ぼくたちは彼女たちの努力を知っているということを誇りに思って、応援していけるのがすごくいい関係だと思う。「尊敬」と「好き」はすごく近いところにあるから、大変なことなんだろうけど、でもそうやって大人になるんだなぁと思いません?

 

 

 

とか言いながら、アイドルから仮に電話番号を渡してきてくれたら、ぼくはそれを破り捨てることができるだろうか考えた。


アホみたいなことと、分かってながら考えた。

 

 

 

・・・・

 

 

う~ん、悩んでいたら知らぬ間に、眠りについて、目が覚めたら大阪駅にいた。

 

 

 

人生を応援したいね。

アイドルも、友達も。

頑張っている人を、応援したい。