青春の楽しみ方は、何通りもあるさ。
すこしだけ、特殊な高校生活をおくりました。
学校の保健室、もしくは、クラスのはじっこにいることが多い高校生活でした。
サボることもよくあって、家のリビングにいることも多かったです。
学校にも行かず、家にも帰れない日には、
駅前の漫画喫茶ドリームに夕方までいました。
仲の良い友達と、そこでバッタリ会って、
そこで会話しながら漫画を読んだりもしてました。
個人でやっている小さな漫画喫茶だったので、
店主のおばさんも何も関与せずにボーっとした時間を楽しんでました。
夜にはサボりがばれて、親に説教を食らうのですが、
気づいたらまた、漫画喫茶ドリームにいる高校生活でした。
文化祭の日には、友達が出ているバンドを見たら、
囲碁将棋クラブの解放している場所で、
なにをするでもなく友達と喋っていました。
だから、囲碁将棋クラブにいることの多い高校生活でした。
金曜日に、高校時代の友達と会った。
休み時間に、大富豪をやっていた友達。
すごく楽しかったなぁ。
なんとなく、学生生活を辿るんだけど、
修学旅行とか文化祭とか、夏休みとか普通の日とか。
案外いろんなことをぼくはやっていたと思い出しました。
真正面から青春に向かっていった日々ではなかったけど、
それはそれで、すごく楽しかったなぁ。
友達と話せば話すほど、いろんなことを思い出してきて、
こんなに早い23時はひさしぶりでした。
ぼくは、みんなの中でもとびきり陰気だったので、
途中は学校に行かなくなったりしたけど、
いまは卒業して、こうやっておなじ居酒屋にいる。
ひとりでいた時間が長かったぶん、
ろくな学生生活を過ごしてなかったと勝手に思っていたけど、
なんだよ案外楽しい3年間だったじゃないかと気づいてしまった夜だった。
球技大会の日に、ともだちと2人で映画館へ行った。
アバターが公開されてすぐの頃で、
どうしても3Dメガネをかけたいぼくらは学校に行かずに、
平日の映画館のど真ん中にいた。
その日、ふたりで呪文のように何回も唱えた言葉は、こうです。
「ぼくたちが行っても、チームの戦力がさがるから
そういう意味では、クラスの優勝に貢献している」
2年ぶりに会った友達だった。
今度はまた、すぐ会おうと思った。