宣伝会議賞のせいで、一年でいちばん本屋が怖い日。
2月1日が、なんの日かって言われたら、
一部の人間はこう答えるのです。
宣伝会議賞の1次審査通過が発表される日
なんの賞かって言うと、
キャッチコピー、CM案のコンペなのですが。
ぼくも、毎年何かを掴みたくて必死に応募をしています。
1次審査があって、2、3、ファイナリストと、
ふるいに沢山かけられて、
その年のグランプリが決まる非常に大きなコンペなのです。
はじめて応募したのは、大学三年生の時。
「自分はちょっと面白い」
こんな漠然とした自信を持って、
500個ぐらい自信満々のコピーを書いて応募した。
結果は、たったの2本。
1次審査の通過率は、1%ぐらいなのですが、
ぼくの書いたコピーはそれを大きく下回り、たったの0.4%。
しかも通過したコピーも、書いたことすら覚えていなかったもの。
ECCと、学習塾のコピーが1つずつ。
恥ずかしかった。
折れた鼻が恥ずかしかった。
なのに、ちょっとだけ雑誌に名前がのって喜んでる自分がいたりして、
自分はなんてツマラナイ人間なんだろうと心底思った。
ファイナリスト、グランプリのコピーをみて、
自分の「面白い」は、なんの意味もない言葉遊びだと気づいた。
次の年は、4本が通過した。
宣伝会議から発売される本をたくさん読んで。
ツイッターで〇〇のコピーというお題が出されるアカウントがあって、
たくさんの人の発想を盗もうとした。
憧れるようなコピーにもたくさん出会った。
もちろん、結果は出ず。
4本のコピーは、あっさり1次審査で終わった。
その時に書いたコピーで、ひとつだけ自分が好きなもの通った。
・横綱は、自分で学んだから強い。
(ECCで外国語を学びたくなるコピー)
相撲が大好きで、特に好きなのが取組後のインタビュー。
海外出身の力士は皆、通訳なしで素晴らしく綺麗な言葉を使います。
その頃は白鵬が負けなしだった時代です。
「あぁ、きっと、海外で活躍する人は、
自分で言葉を学んだからこそ、精進するし、必死に頑張れるんだろうな」
そんなことを考えて書いたのを思い出します。
昨年度は、9本の通過でした。
2→4→9と、倍ずつ増えてきた通過数。
それでも、20本30本通過する人がいるなかで、
ぼくはアマチュアのアマチュアにはかわりません。
なにせ、完治不可能なぐらいボッキリと鼻を折られているので。
嬉しいことに、
結果としては、3次審査まで進むことができました。
通ったコピーは、
地方銀行で営業をやっているのですが、
まさかの、ゆうちょ銀行の課題でした。
悶々としていた仕事への気持ちが、
すこしだけプレゼントをくれた感じがしました。
あぁ、無駄になってなかったって思いました。
そこから、宣伝会議賞のコピーライター養成講座に半年通って、
4度目の、2月1日を昨日迎えたわけです。
15本の通過でした。
昨年よりも、ちょっとだけ前へすすめました。
広告のことに全然興味のない友達に話をしたら、
「続けてたらやっぱり成長するねんなぁ。それを4年で体現してるんちゃう?」
って言ってもらえて、スキップしたいぐらい嬉しかったです。
今年のぼくは授賞式に行けるのだろうか。
贅沢を言うならば、行きたい。
ぼくの1460日は、すこしだけ目標へ近づいていることを願うばかりです。
恥ずかしくても、書くぞ。
ダメダメでも、やるぞ。
そんな気分で、教わったことや聞いたことを何とか吸収しようとしています。
たぶん、汚い食べ方ですが、それでもいいのです。
粘って、粘って、のびたいのです。
ここから、ここから。
まだまだ勉強の毎日を過ごしていこうと思います。
ちなみに、いまは、
コピーライター養成講座の上級に通っていまして。
課題の〆切が明後日に近づくなか、
自分のブログに逃げてきたのでありました。