ぼくの誕生日には、白い羽の矢を。【ことわ・ざ】
「今回の記事を書くのは、君だ」
・・・誰もが困難と諦めていた案件。
・・・ぼくに白羽の矢立ったようだ。
なんて、ことはまず起きない。
ぼくみたいな、こっそりひっそり得にもならないような文を書いてる人間に、
白羽の矢が立つわけがない。
そうです。今日のことわざは
です。
ここでみなさんに、お聞きしたい事があります。
白羽の矢が立ったら嬉しいですか?ということです。
つまり、どういう意味で捉えてますか?ということです。
ぼくなんかは、すごくマイナス思考な人間なので、
一瞬考えると思うんです。
まぁ、立ったことがないので、分からないですが。
「あっ、貧乏くじを引かされる!」ってね。
だけど、周りに「期待してるよ!」なんて言われたとたん、
なんだか悪い気がしなくなって、
よっぽど嫌なことじゃなかったら、「やったろう」になりそうです。
例のごとく、ことわざを紐解いていくのですが、
まずは、白羽の矢が立った状態をご覧ください。
画力のことは、すっとばしていただくようお願いしたいです。
広い心で、受け入れていただきますよう。どうぞ。
屋根に、白い羽の矢が刺さっています。
ブスッと刺さっていると思ってください。
どうして、この家に矢が刺さったのでしょうか。
戦の最中、飛んできたものではありません。
家主の命を狙って放たれたものでもありません。
宝くじのような、すばらしい景品がもらえる制度でもないみたいです。
耳を澄ましてみてください。
家の中から、声が聞こえてきます。
あまり喜ばしい声ではないですね。
すこし、悲しそうな声が聞こえてきます。
真相はこうです。
白羽の矢は、目印なのです。つまり、矢印なのです。
なんの矢印か。
生贄→
です。
日本の古い古い話ですが、
神様へ人の命が捧げられていた時代があったそうです。
「あなたの家の娘が、神様への生贄に選ばれました」
というメッセージが込められたもの。それが白羽の矢。
良い意味なのか、悪い意味なのか。
もちろん、選ばれる側からしたら答えは、悪い意味です。
娘が、みんなのために犠牲になるのです。
そうなると、貧乏くじを引かされるという
ぼくの考え方があっているんじゃないかって思うじゃないですか。
ところがどっこい、そうはいかないのです。
現代において、「白羽の矢が立つ」は、
多くの人の中から、特別に選ばれるという意味とされているのです。
いったい、なんでだ。
ない頭をひねって、ひねって、ちょっとゆるめて。
出てきた答えは、
今までは選ばれたほうの人間が使っていた言葉が、
選ぶほうの人間が使う言葉になっていたということ。
これは、恐ろしいことですぞ。
自分以外の人間の中で、勝手に予定調和が生まれておる。
と、評論家は語りそうだ。
たしかにそうかもしれない。
学級委員長や、生徒会役員とかってそうだったかもしれない。
まぁ、黒板消し係のぼくには関係のない話だったけど。
どこか都合よく言葉が使われていて、
みんながやりたくない役回りを、
「君にしかできない仕事だと思う!」なんてセリフを加えて、
その気にさせてやってもらう。
本当は、生贄を指す言葉なのに、
選ばれた本人は気づかずに奮闘する。
それでいいのだろうか。
まぁ、もしかしたらいいのかもしれない。
本人の気持ちが大切だ。
だから、
こう書いて終わります。
「ぼくにも、白羽の矢を立ててください」
しあわせに、書きますから。
なんてね。