犬は、どんな棒に当たるの。【ことわ・ざ】
ことわざが好きです。
漢字で書くと、諺。
小学生の時から、国語の授業で習ってきたもので、教訓や風刺などをみじかい例えで表現された言葉。
「あいつの今回の件は、まさに、〇〇の〇〇だな」
というように、会話にも出てくるものが多くあります。
ことわざエッセイというのを、はじめてみようと思います。
正しいことわざの意味を整理してみる。
いまで言うなら、どんな表現ができるかを考えてみる。
そんなシリーズをやってみます。勉強になるかは分かりませんが。
なにかの、息抜きになれたら幸せです。
今日、扱うことわざはこちら。
さてはて、ことわざの代表格のようなこの言葉。意味を知っている人はどれだけいるのでしょうか。良い意味で使うのだろうか、悪い意味で使うのだろうか。
どっちだと思いますか。辞典を調べました。ちゃんと調べました。
どういう場面で使うべきなのかは、犬が棒に当たる理由によるそうな。
ぼくは、犬が棒に当たる理由は、前方不注意だと思ってたんですね。
飼い主と散歩中に、ご近所のアイドルであるメープルちゃんに見とれる。前にある電柱に気付かず、激突。みたいなことかなって。
だから、意味は、こうだと解釈していたんです。
『物事の成功・失敗は得意、不得意よりも、一時的な理由である』
なんてことなんじゃないのかなって。
違いました。ぜんぜん。違った。
おはずかしい。
調べてみたところ、棒に当たる理由はこうです。
「犬が外を歩いていたら、人に棒で叩かれる可能性がある」
人に棒で叩かれる可能性がある。あるんです0%とは言えないから、否定もできないのですなぁ。
でも、いまの世の中そんなことしたら、その人が叩かれますよね。恐らく、野犬がいた時代とかは人間と犬はもう少し、生物と生物の争いがあったからだと思います。
ちょいと受け入れづらい理由ですよね。そもそも、棒ってなんだ。木の棒なのかな、鉄パイプかな。鉄パイプ持って歩いてる人なんて、見たことないな。
そういえば、男の人ってなんで木の棒が好きなんだろうな。気になるけど、気になるけど、これはまた今度にしとこ。そうしよう。ね。
話を戻すと、人に叩かれる恐れがあるという理由から、「犬も歩けば棒に当たる」には、
・でしゃばると思わぬ災難にあうことがある
という意味があるそうです。
犬からしたら、やってられませんよねぇ。ふざけんなよって。
ご安心ください。全国の愛犬家のみなさん。
そして愛されている犬のみなさん現在、もう1つの意味が、この言葉には追加されています。
・じっとしていないで、動いてみれば幸運に出会うことがある
という意味です。
“当たる”という表現が、ラッキーという印象を含んでいることから、このような良い意味が生まれたのです。
かくして、言葉の中のわんちゃんは、棒に叩かれることが無くなったわけです。
木の棒、電柱、鉄パイプ・・・世の中には、もっとたくさんの棒があるけど、もしかしたら、棒っていうのはガリガリ君の当たり棒なのかもしれませんねぇ。
それだったら、すんなり理解できるなぁ。
ちなみに、歩きスマホををしていたら電柱にぶつかったよって人がいたら、それは悪い意味での“棒に当たる”だと思いますよ。
お気をつけて、楽しみましょう。
【犬も歩けば棒に当たる】
意味
・でしゃばると思わぬ災難にあうということの例え
・じっとしていないで、何でもやってみればラッキーに出くわすことの例え