歩道にて、親子2人。 【街のむむむ!論】
毎日、人は歩いている。
せっせ、せっせと歩いている。
右に曲がろうか、いや、ここの信号を渡ってからにしようか。
そんな感じで、周囲にある情報を見ながら歩いている。
「おっ、あの定食屋よさそう!」
なんて考えたりして寄り道をする。
「そこのベンチが涼しそう」
なんて考えてサボりにはいる。
街には情報が溢れている。
その中には、
人々の安全を守るために立てられた“標識”、
足を引きとめたり、向かわせたりする“看板”がある。
そこで、気になることを、ちょっとずつ紐解いていこうと思う。
シリーズものにしていこう。
名前は、【街のむむむ?論】にする。
むむむ?と感じたことをちょっとずつ書いていくので、気になれば読んで下されば。
では、第一回を。
まずは、“標識”を扱いますぞ。
自転車で道を走ったことはありますか?
多くの方はあると思います。うん。あるでしょう。
では、歩道を自転車で走ったことはありますか?
あるでしょう。たぶん。
実は、自転車そのものは本来は車道を走らないといけない乗り物なのです。
ただし、通行可の標識がある道は、そのルールがあっても歩道を走れます。
当たり前の情報ですが、まずはそちらを大前提で。
ちなみに、ぼくはこの前、免許の更新に行ったさいに講習でしっかり教わりました。
(初回講習だったので2時間コースでした)
では、自転車通行可の歩道を示す標識をどうぞ。
はい~。見たことあると思います。
もちろん全速力はダメですよ。徐行でお願いしますね。
さて、説明もここまでにして、
ぼくの「むむむ!」と感じたことを書いていきます。
まず、この標識に登場する2人の人物はどういった会話をしているのかってこと。
どんな関係性なんだろうか。
たぶん、親子だろう。これはそうじゃないとダメだ。
じゃないと、誘拐まがいの手つなぎになってしまう。
だから、きっとこの2人は父親と娘だと考えていいだろう。
そして、父親の帽子から見て、休日のおでかけ途中にちがいない。
デパートかどこかへ行くのじゃないかな。
サザエさんの話では、ワカメちゃんが外出するときに、こんな帽子をよくかぶっている。
会話の内容は、2パターン想像できる。
1つ目はこうだ。
違法駐車してある自転車を指さす娘。
父親が娘に対して、
「ああなってはいかんぞ」と言ってる姿が目に浮かんできませんか。
もし、そう見えたなら、たちまちこの標識は、
迷惑駐車をやめさせる意味合いを持つことができると思うんです。
子どもは見ている。情けないことをするなってね。
2つ目がこちら。
どうです。
とほほって顔をしている父親パターンです。
自転車を買ってほしいといつも頼まれる。
分かってはいるけど、今日は自分の本が買いに行きたいのだ。
【娘とのお買いもの】という大義名分を抱えて、
妻にお小遣いを貰っている以上、ご機嫌を損ねるわけにはいかない。
「また、そのうちね」って、ソフトクリームを1つあげるのです。
標識1つにしても、
どんな会話があるのだろうか、
どんな経緯でこの構図なんだろうか。
むむむ!って思ったのです。
まず、なぜこのような考えになったかって、
自転車に誰も乗っていないってことなんだと思うのです。
自転車が通行可なのを表すには、
やっぱり乗ってる人がいないと伝わりにくいいなぁって。
動いていない。置いてある自転車。
そして、絶妙な距離感で見守る親子。
なんとも言えない空気感が、この標識にはあります。
言葉がないぶん、気になって仕方ない。
これからは、この標識は、
違法駐車はずかしいよ!
ってメッセージもあるって広まったら、
日本もちょっとずつ、違法駐車が減ったりしないかな。
どうだろう。
そんなうまくは行かないだろうな。
だけど、無意味ではないだろうな。
いい自転車がほしいな。
標識に書いてあるような自転車。
第一回は、自転車通行可についての「むむむ!」でしたとさ。
サイクリングも、お仕事も、
どちらにしても歩道はゆっくり走りましょう。
焦ったって仕方ないです。ゆっくりゆっくり。