得も損もない言葉たち。

日常を休まず進め。

あなたのクスッとをください。

サウナに忍び込め。ロウリュを味わいつくせ。そして逃げ出せ。

念のために、聞いておきます。

 

みなさんは、サウナをご存知ですか。

 

温泉に行ったり、スーパー銭湯に行ったら、

すこし薄暗い、重厚感のあるドアが1つ。

 

 

ひとたび足を踏み入れれば、熱風が体を包み込む。

湯船の熱さではない、炊飯器のうえから出てくる湯気とおなじ。

 

 

サウナの説明をすこしだけ。

 

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・蒸し風呂と呼ばれるもので、100度に近い個室の中で座りこみます。

 

・1000年程の歴史を持っており、その起源はフィンランドにあります。

 フィンランドは、ムーミンが生まれた国でもあります。

 ムーミンのキャラクターのなかでは、スニフが好きです。またそれは別の時に。

 

・中には、たいていテレビが置いてあり、関西では阪神タイガースの試合が行われています。

 選手は、ぼくたちの暑さの限界を分かっているかのように、チャンスの場面で、四球やファウルボールを繰り返します。

 そして、耐えきれなかった人は、サウナから脱出をしてしまうのです。

 

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ぼくが、ちょいと調べたことと、ちょいと分析したことは以上です。

まぁ、なんとも楽しいことが全くないように思える人もいるでしょう。

そんなあなたに、

サウナには、ショータイムがあることを、ここで紹介しましょう。

 

 

 

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ロウリュというイベントがございます。

 

 

 

 

特定の時間に行われる儀式でございまして、

スタッフがサウナの中に入ってきます。



服を着ているのでとても暑そう。

さぁ、何がはじまるのだろうか。



 

スタッフの手には、謎のジョウロ。

 

「それではロウリュを開始します。本日のアロマオイルはレモングラスです」

 

謎のジョウロの中身は、アロマオイル。

 

熱した石に振りかけることで、室内に大量の水蒸気をうみだします。

あり得ない暑さ。レモングラスの香り。

 

 

 

限界を超えていて、なぜか気持ちがよくなってくる。

汗が、全身の奥底から

「もう限界だ!」

って声をあげて飛び出してくる。

 

 

 

 

まだ、必殺技がロウリュには。

スタッフの方の手には、風神雷神がもつような団扇。

 

 

「そいや!そいや!」

 

 

掛け声と共に、

サウナの風神雷神さまは、熱風の一撃をぼくたちにお見舞いしてくれるのです。

しかも、1対1です。1人1人に順番に一撃を下さります。

 

風呂場で経験したことのないような暑さです。

限界をこえて、楽しくなってくる感覚です。

 

 

幼稚園のころに経験した、

おしっこを漏らしてしまって止まらない状態に似ています。

止まらないから、仕方ないやって開き直ってしまう感覚です。

 

 

すこし、お汚い話ですが、わかってもらえるはず。

 

 

一周したら、

「おかわりが欲しいかたは、手を挙げてください」

と言われます。

 

 

もはや、ロウリュの虜である男たちは、こぞって手を挙げるのです。

 

 

 

 

サウナには、たまにお子様もいます。

今日もいました。

 

ぼくも、小学校の時、サウナにたいして憧れがあったので、

気持ちはよく分かります。

なんだか、大人が入る部屋みたいなイメージがあったのです。

 

 

 

小学生にはこのサウナは暑くないのかなぁとか、

ロウリュに耐えれるんだろうかとか、

ちょいと思ったりしながら見ていました。

 

 

 

ロウリュがはじまる。

熱風がひろがる。

スタッフが団扇をもつ。

 

少年にも、「そいや!」の一撃が。

 

 

熱風を受け続けた少年は、大きな声で叫びました。

 

「ぜんぜん暑くないわ!!」

 

嘘やん。もう限界の顔してるやん。

大人でも限界なんだよ。誰に対しての強がりなんだよい。

 

 

 

 

2分後ぐらいにスタッフが聞く。

 

「おかわりが欲しいかたは、手を挙げてください」

 

 

 

少年は、そそくさと重い扉をあけて、

涼しい世界へ旅立っていきました。

 

 

 

おかわりを終えて、サウナの外に出ると、

気持ちのよい解放感がぼくを包んでいた。

 

 

少年も、きっとそうだろう。

 

 

あぁ、風呂上りのお茶は最高だ。

 

今のぼくは、

レモングラスの香りを体に纏い、

蒸し豚のように、おいしい体になっているはず。きっと。

 

 

 

 

来週も、この地獄にまた来よう。

 

 

みなさまも、ぜひ、たまにはサウナに、積極的にロウリュに。

おかわりもしてみて下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

調べてみたら、ぜんぜん団扇なんて持っていませんでした。

 

まぁでも、イメージはしたもの勝ちなので、

伝わっていたらお許しください。

 

ではまた。