紫陽花あつかいしてやるもんか。
6月のいつか。
大阪の万博公園の、
あじさい祭に行きました。
何種類もの紫陽花が咲いてまして。
それぞれ、びみょうに色がちがう。
絵の具を染みこませたポケットティッシュのよう。
もちろんカメラを構える人がたくさん。、
綺麗だし、当然。
ぼくも、カメラを取り出したのですが、
なんとなぁくの、あまのじゃく。
「あっ、みんなに写真を撮られて、調子に乗ってるな」
なんてことを、紫陽花に対して思ってしまいました。
だから、
撮るぞ撮るぞ!って構えを見せながら、
横の金具をパシャり。
謎の金具の、
ふとした瞬間をいただき、
紫陽花に肩すかしを決めてやりました。
まだまだ遊ぶ。
紫陽花を上から見下ろして、
「うわぁ、綺麗だなぁ」
なんてことを言いながら、
お腹の下ぐらいからのアングルで、
レンズを覗かずにパシャり。
本当の素顔は、
僕たちにはあんまり見せてくれない。
それは、どんなものも同じなんだろうなぁ。
花だって、別に人間に見せるために咲いてるわけではないだろうし。
好きに咲かせてくれって思ってるだろうなぁ。
ましてや、いろんな種類の紫陽花が並んで咲いている。
ご近所付き合いだってあるだろう。
まだまだ、
紫陽花をモデルあつかいしたくない。
お腹の下ぐらいに構えて、
この撮影方法でもう一枚。
鼻歌まじりに、シャッターを押す。
そうだ。
これからは、この写真の撮り方を、
【カンガルーのポケット】という名前にしよう。
いろんな花が咲いて、
いろんな動物がいて、
どれも全部ぼくは、
特別扱いしないで触れていこう。
そんなこと言いながら、
ちゃっかり撮った写真をこうやって記事にしている。
紫陽花に笑われてるだろな。
まぁいっか。
人間と、生き物ぜんぶは、
持ちつ持たれつの関係だから。
【注意点】
カンガルーのポケット技法は、
人間に使うと(特に異性)、
法に触れる可能性があります。
だけどもだけど、
笑って撮った写真を覗き込んでくる人は、
きっとあなたのことが好きな人です。
参考までに。