平昌オリンピック、観てます。 毎日、家に帰ったらテレビを観る。仕事をサボって、Wi-Fiのある場所へ逃げ込んでスマホで観る。時差がちょっとほしい。いつもなら、朝方まで競技にくぎ付けになるような生活になるのですが、韓国と日本はとても近い。仕方ない…
革靴のつまさきが剥げている、靴下に穴が空いている、そもそも足が臭くなる。 家の玄関を開けた瞬間、あらゆる自分の情けない足元を受け入れることになるのだが、それを愛おしく思う日がある。 なにも、嬉しげに足を嗅ぐとか、そんな話ではない。歩いたとい…
しあわせなことに、お客様に恵まれています。 怒鳴られたことは一度もないです。強いていうなら、お菓子をあげるという技を使い、うまく、いなされているぐらいだと思います。 でも、お駄賃もらったと、よろこんで支店に帰れるのならいいけど、そうもいきま…
営業に配属され、自転車に乗ることを知ったとき、仕事してるだけでダイエットになるぞと喜んだ。 となりにいる、そんなぼくを笑った先輩は、入行してから体重が20キロ増えたと聞く。 ほかの先輩もおなじことを言う。どうやら、そんなにうまくはいかないらし…
多趣味とまでは言えないが、好きと言いたいものは多い。 漫画、映画、書籍なども、それなりには触れているし、スポーツを観るのも好きだからオリンピックは楽しみで仕方ない。 好きの深度について、考えていたことがある。サブカルチャー的な、これなら圧倒…
ぼくが知っている言葉のなかで、いちばん洒落ている英語を使いたい。 『juvenile(ジュブナイル)』 少年期という意味の英語です。 日本では、小学校から中学校ぐらいの少年少女たちが、冒険をしたり、恋をしたりして成長していく文学作品を、ジュブナイル作品…
営業に出ることになって、初めて引き継がれた場所はパン屋さんだった。 エリアをちょっと外れた場所にあるそのパン屋で、前任のベテラン行員さんは、モーニングセットを注文しぼくに言った。 「ここはねぇ、ずっと担当者が引き継いできた秘密の場所だから」 …
「われ、あんまなめとったら痛い目みるぞ」 土曜のお昼に、再放送で『ミナミの帝王』をよく観た。裏の世界の人間が、ポケットに手を入れ、ゆっくりと相手に近寄りポツリとつぶやく。吉本新喜劇のチンピラ役が、借金をした兄弟を探しにやってきたときに叫ぶ。…
整骨院の先生に、興味深い話をきいた。 13時~14時にかけて、予約がうまるシーズンと、うまらないシーズンがあるという。 野菜の収穫や、お魚の漁獲量とちがって、にんげんの健康に波がそんなにあるとは思えない。まして、整骨院だ。からだの痛さは、年がら年…
ともだちと会うと、よく仕事の話になる。 「最近、どんなことしてるん?」 近況報告をしていると、みんなの口からは、どんな国へ出張へ行ったとか、製品開発に携わったとか、いろんな話が出てくる。ぼくができる話といったら、なんとも言えない日常の話ばか…
大学を卒業する1か月ぐらい前に、ぼくは初めてのことに挑戦した。 それは、ともだちや後輩のあいだで流行っていた旅の仕方で、みんな帰ってきたときに「一度はやったほうがいいです!」と口をそろえて勧めてくれたものだった。 旅のはじまりは100均で大きな…
「サボる」という言葉を、よく使う。ベンチに座って、ぼーっとして、ただただ時間が過ぎていくのを待つ。 その語源は、フランス語の「サボタージュ」という言葉がもとになっている。わざと仕事を停滞させたり、妨害する労働者の行動を指す言葉なのだが、日…
もっと、面白くなりたい。 というつぶやきを、これまでの人生で何回もくりかえしてきた。それは、ぼくが関西で生まれ、いつも「面白い」「面白くない」という基準で、人を判断する環境で育ったからという理由があるが、それだけではない。 たしかに、土日は…
ひさしぶりに会ったともだちが、結婚したりする。女の子は、苗字が変わっていたりして、でも、それ以外なにひとつ変わっていなかったりする。母になることや、父になること、家族について、ぼくの人生には何の関係もないのに、ボーッと考えることが増えてき…
今週の水曜日から、2泊3日の研修にいっていた。 3年目の節目に、泊まり込みで施設にこもり、同期の子たちとグループワークをする。100人ほどいた同期は、研修で再開するたびに減っていき、いま70人ぐらいと聞く。 夜中まで班であつまって、朝に課題を提出す…
「なかむらくんは、たまごっちを知ってるん?」 お孫さんにねだられた任天堂のゲーム機が手に入らず、お客さんが困っていたという話をしていたら、そんな質問を上司にされた。 もちろんぼくは、『たまごっち』を知っているし、なんだったら持っていた。 『た…
ファンが選ぶプロ野球選手1位を決める番組が放送されている。 ちょうど先日、お客さんの家でそんな話をしていた。 「どこの球団のファンなんですか?」 野球中継が写っているテレビを指さして聞いた。 「好きな球団というか、わたしは長嶋茂雄のファンなの…
年末の朝に、父方の祖父母の家へ行った。東京から夜行バスで帰ってきた朝、じいちゃんばあちゃんちへ続く道の角を曲がったところで、ふたりと鉢合わせした。 「いまからロイヤルホストで朝飯を食べに行くねん」 なんと貴族的な朝だろうか。ぼくなんて、家で…
恋愛について、ぼくはあまり語れない。 例えば、デートの仕方とか、女性がよろこぶプレゼントの選びかたや、メールのやりとり、この辺はもうぜんぶ語れない。これまでの人生、失敗ばかりをしている。そもそも、誰かに恋愛相談をされることも少ないので、たぶ…
実家の近くにある大学に進学した。 周りにはたくさんの下宿生がいて、中四国や関東からやってきた彼らは、一人暮らしを堪能していた。出会ったことのないイントネーションの方言や、ちょっと合わない笑いの感性を楽しみながら、僕たちはおなじ場所で数年間…
小賢しい、小賢しすぎる。 人に感謝をするとき、その奥底には必ずといっていいほど、見返りを期待する自分がいる。もし、そんなものを感謝と呼ばないのなら、ぼくは「ありがとう」という言葉をほとんど言えなくなってしまう。 このことを語ってみるべきかど…
お正月が好きだ。特番をボーッと眺めて、気づいたら夕方になって、あぁもう一日が終わるなぁと思いながら中途はんぱな時間に寝て、夜更かしをする。そんな、ぐうたらな数日間は最高だ。 小学生の時、よく祖父母の家で集まって、親戚一同でボードゲームをし…
今年の1月2日は、家族とすごした。 とても久しぶりのことだ。 昨年度まで、ぼくにはお決まりのコースがあった。 大学で属した部活の先輩と、同期のともだちとみんなで集い、神戸の生田神社へ初詣に行き、そのあと、しゃぶしゃぶの食べ放題に行くという黄…
今日が仕事納めだったので、さいごに自転車を拭きました。 ふだんは自転車に乗って営業をしています。お家を一軒ずつ周るので、自転車は適しています。インターホンを押して留守だったら、即座にまたがり動き出せます。ぼくにとっては、おそらく一番大切な仕…
年末になると、今年も一年お世話になりましたという言葉と、来年度のカレンダーを渡す。やっぱり、優先していつも助けてくださった人のところへ行きます。お正月はどんなことをして過ごすのかや、この一年はしんどかったねぇと話をしたりします。 去年の今…
2017年12月24日、午前の6時半。 目覚ましをセットしていないのにも関わらず、ぼくは目を覚ました。いまスーツを着て、ネクタイを締めたら、ギリギリで会社に間に合う時間だ。一瞬あせったが、なぁに、今日は日曜日である。 もう一度、ふふふと笑いながら眠…
ありがたいような、別に求めていないような、会社の努力賞のようなものをもらった。もうこれで最後かもしれないボーナスには、ちょっとだけ上積みがされていて、それはそれでよかったなぁと思っている。 表彰をされると、職場の風習というか、お決まりのよう…
カッパは本当にいるのだろうか。そのことについて、小学生の頃からずっと考えている。 『じっぽ』というカッパと少年のお話を、小学生の時に国語の教科書で読んだ。 覚えているのは、少年がカッパのじっぽを水槽に入れてあげてキュウリをあげているシーンだ…
ぼくは、尼崎の話がしたい。生まれ育った町について話をしたい。そう言うと、いつも何かしらの期待をさせてしまう。それは、この町がもつ、なんともいえない未開の地のようなイメージがそうさせてる気がする。「あそこはガラが悪いから」という印象が、ぼく…
もやしについて書きたい。 彼にはずいぶんと、長い間めんどうをみてもらっている。 一袋30円ほどで手に入り、味付けをこれでもかと吸収してくれるもやし。 何かを食べたいというより、その味をいただきたいという気持ちが強い。 だから、ポテトチップスや…