得も損もない言葉たち。

日常を休まず進め。

あなたのクスッとをください。

ひとり暮らしで、減ったもの。

 

ひとりで暮らすようになって、

減ったことがいくつかある。

 

 

 

会話が減った気がする。

減ったというか、無になったというか。

でもテレビに向かって、

ひとりでぶつぶつ言ったり、

パソコンを眺めながら、

頭をかきながら考えごとをしたり、

気持ち悪がられることもないから、

バンバン独り言が出てる。

会話は減ったけど、

家で声を発する量は増えた。

 

 

 

お醤油の塩分が減った気がする。

 

料理もとうぜん自分でするわけで、お醤油も自分で選ぶ。

健康診断がちょっとだけ怖くなってくるし、

だいすきなお刺身を食べるときに、

減塩のだし醤油をえらんでしまったりする。

意識して、塩分を減らさないと、

食生活が偏ってくるから怖いのだ。


だけど、

親がいたら絶対に買わないような、

いろんな調味料を揃えてみたりもしている。

ちょっと変な味のドレッシングや、

一風変わったお味噌とか。


お醤油は減塩になったけど、

冷蔵庫の調味料は増えた。

 

 

 

トイレにこもることが減った気がする。

 

実家にいるときは、常に誰かが自分を気にかけているような感じがして、

部屋でボーっと漫画を読むことも何となくソワソワしていた。

音楽を聴いていても、急に誰かが部屋を開けて、

「何してるん?」と言われて、「別に」と返すことが多かった。

そんな家で、いちばん落ち着ける場所がトイレだった。

家族の誰かに、便意がやってくるまで、

秘密基地のように本を持ち込んで座っていた。

今ではそんなことを気にせず、家に帰ったら腹を出して、

独り言をたくさんしながら漫画を読んでいる。

トイレにこもることは減ったけど、

部屋に散乱している本は増えた。

 

 

 

 

魚の骨がのどに刺さることが、減った気がする。

 

家ではよく焼きサバが出た。

小骨がのどに刺さって、白ご飯をかきこむ。

ぜんぜん取れなくて、何度も飲みこむ。

結局、寝ている間に骨はどこかへ消えて、

数日後、またおなじことを繰り返すしていた。

ひとり暮らしをはじめて、

焼きサバを食べることが減った。

コンビニのレンジであたためるお惣菜のサバは、

骨が最初から抜かれているので、

まったく気にすることが無い。

つまり、白ご飯をまる飲みすることも完全に無くなった。

 

「あ、骨が刺さった」

「ほら、ごはんを飲んで取りなさい」

 

こんなやりとりは、もう無い。

もし、ひとり暮らしのぼくが、

万が一、焼きサバを食べて骨がのどに刺さったら、

無言で白ご飯を飲みこむだろう。

 

「取れた?取れた?」

「ぜんぜん取れへんわ」

 

という会話はまったくなく、

ただただ無言で、

白ご飯をどんどん飲み込むのだろう。

なんとなくそれって寂しい気がする。

 

「おかわりいる?」

「あぁ、ありがとう」

 

という会話がなくなったことより、

「骨取れた?」という会話がなくなったりするのは、

もっと寂しくなる気がするな。

多分きっと、そこにはちょっとした笑いがあるからで、

「落ち着いて食べなさい!」という呆れみたいなのが、

家族の食卓にはあるからなんでしょうね。

 

 

昨日の晩ごはんは、スーパーで買ったお刺身でした。

すこしだけ贅沢をして買った、

減塩のだし醤油でわさびを溶いて食べる。

母親ならぜったいに買わないだろう

高いお醤油。

 

 

「う~ん、うまい」

 

 

独り言をもらして、

ごはんを食べながら堂々と漫画を読み、

白ご飯を一口ずつよく噛んで食べる。

お腹が痛くなった時だけトイレに行って、

「おやすみ」と天井に言って眠る。

 

眠りにつきそうな直前に、

目覚ましをセットし忘れたことに気付いて、

飛び起きる。

 

そうだ、ぼくはひとり暮らしをしているんだ。

もう、誰も起こしてくれないんだ。

 

朝目覚めて、大きな独り言。

「しんどい」をもらして、

今日もひとり暮らしをはじめている。

マネキンの格差

 

 

幸運と不運がいつも同時に存在するわけではないけど、

それでもやっぱり、「どうしてわたしが…」と思うことが多い。

同じ土俵にあがって、

いっせいのーっせ!でスタートをしているのに、

自分だけがとんでもなく不幸な境遇にいてる気がしてくる。

 

 

先日、久しぶりに服を買いに出かけた。

Tシャツがほしいなぁと思ったのと、

そのTシャツの上に着る服がほしいなぁと思ったから。

パンツがほしいなぁと思ったのと、

そのパンツの上に着るズボンがほしいなぁとも思ったから。

 

 

それなりのショッピングセンターでふらふら。

ちょうどいい感じの服をさがして歩いていると、

たくさんのマネキンとすれ違う。

彼ら彼女らは、絶妙な肘の角度で

どこか遠くを見ているようなポーズをとって、

夏を感じるような服装をして立っている。

 

 

30分ぐらいウロウロして、

ふと、気づいてきたことがあった。

マネキンの中にも、幸運なやつと、不運なやつがいるじゃないか。

 

 

50%OFFのシールをでっかく貼られたマネキンがいる。

NEW ARRIVAL!!と書かれた新商品を着れているマネキンがいる。

 

 

どちらがしあわせなのか、ぼくにはよく分からないけど、

でもやっぱり新商品を着たいんじゃないかなぁ。

似たようなポーズで、おなじ大きさで、

何ひとつ変わらない2つのマネキンが、

まったく違う境遇で仕事をしている。

 

 

ぼくはファッションに疎いので、

どこが最新で、どこが古いのかぜんぜん分からない。

なんだったら、50%OFFのほうが魅力的に思えてくる。

でもきっと、マネキンにとっては、

いまそこにある、

いちばん新しい服を着ることが、

生きがいなんだろう。

 

 

こうやって、理不尽な思いをしながら、

悔しがりながら、

ただただ立ち尽くしているマネキンがいる。

今日もきっと彼ら、彼女らは、

文句ひとつ言わずに50%OFFを背負っているのだろう。

そう思えると、なんだか、自分だけが不運だなんて悩んでいるのが、

かっこ悪くてどうしようもなくなってきて、

こういう気持ちを、

もっと大切にしなきゃいけないと、

思ったりしながらTシャツを選びました。


もちろん、50%OFFのほうを。

ぼくのなりたいおやじ 2

 

ずいぶん、昼寝をしていたみたいです。

お昼ごはんを11頃にたべて、

そこから座椅子をパタリと倒して、

目を覚ましたら晩ごはんを買いに行く時間になっていました。

 

 

スーパーをぷらぷらと歩いていると、

割引シールの貼られた海産物を見つけてカゴに放り込む。

 

 

家にかえってきて、この前ちょっと奮発して買った、

牡蠣醤油をたくさんのベビーたちにかけてみる。

おいしい。おいしすぎる。

ボイルされたベビー帆立に、牡蠣醤油の組み合わせはたまりません。

 

世界中でいちばん大好きな赤ちゃんはベビー帆立で、

世界中でいちばん大好きな若者はヤングコーンと宣言しておこうと思います。

 

 

あぁ、今日もおやじになりたくないけど、なりたいなぁ。

 

 

ぼくのなりたいおやじ

 

 

 

もずく酢が大好きで食べているのに、

薄毛対策だと家族に思われて、食卓に海藻がたくさん並びはじめる。

海へ遊びに行ったら、「お父さんの好きなものだらけやね」って、

干からびた海藻を指差され、

波にまぎれて涙を流すような哀しいおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

 

ネクタイの結び方を、ネクタイを締める仕事をしていなくたって、

息子に教える日がくることを心待ちにして練習。

ちょっと嬉しい気持ちを、たとえ親族のお葬式に参列する前だったとしても

感じられるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

 

「小便小僧って、火を消すためにおしっこしてるんだよ」とか、

「ガーナの偉いさんにニャホニャホタマクローって人がいるよ」と、

息子に自慢気に言いたい。

ある日、YouTubeトリビアの泉に子供が出会ってしまうんだけど、

そんなことには気づかず、

次は何を言おうか予習しているような幸せなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

 

いつかバック・トゥ・ザ・フューチャーを子供に観せて、

「未来を変えるには、今しかないんだよ」みたいな

かっこいいことを言おうと決めているのだが。

いざ自分が親になったら、

技術の進歩が思ったよりもはやくて、

案外簡単にタイムトラベルできるようになってしまったりして。

心底悔しがっているようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

 

たばこを吸わないのに、

かっこいい映画に憧れて「ココアシガレット」をかじる。

ある日、子供の学校の先生に呼び出されて、

「娘さんが、お父さんと一緒にたばこを吸ってると言ってます」と注意を受ける。

顔を真っ赤にしながらお菓子をかじってることを告白。

先生も何も言えず、無言の数分があるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

 

ジェットコースターが苦手で、

子供の身長が足りないという理由でなんとか逃れてきたが、

やがて、成長していきどうにも逃げようがない日がくる。

苦しまぎれに、奥の手であるベンチで寝るを実行。

「怖いねんであれ」って家族に笑われるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

 

 ペーパードライバーだから、

家族を乗せて遠出をまったくしてこない。

娘に休日どこかへ行きたいと本気でせがまれて、

泣く泣く言ったセリフが、

「大きくなって恋人に連れてってもらいなさい」で、

奥さんに「私はいつ行けるの?」と言われ、

ペーパードライバー研修に渋々通うようなおやじに。

ぼくはなりたい。

 

 

 

今日も、おやじになりたい。

 

無限に出てくるなりたいおやじ。

 

 

 

とりあえず、

 

世界中でいちばん好きな赤ちゃんはベビー帆立と宣言してたのに、

いざ自分の赤ちゃんのと対面した時に、

そんな馬鹿らしいことは完璧に忘れるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

他人のお葬式で、泣いてくれる人がいた。

 

ぼくも、他人の葬式で、泣いている人になってしまった。

 

 

銀行で営業の仕事をしていると、お客様はご高齢の人が多い。その分、今までに何度か、お葬式や線香を届けてきている。

月に1度ぐらい、お話をさせてもらっていた人が亡くなられた時、ぼくは人の死というのは、本当に突然なんだなと痛感する。

 

 

 

お客様の死は、ぼくたちの業績に直結する。

定期預金は出ていって、息子さん達が持って行く。運用をしてくれていた大きなお客様が亡くなると、来月から助けてくれる人が1人いなくなる。

 

 

相続はピンチ、相続はチャンス

 

 

すごく苦手な考え方だ。ぼくはどうして、この人のお葬式に出席しているんだろう。何を考えながら、手をあわせているんだろう。

 

きっと、ご家族から思われていることは、決まっている。

 

「お金が目当てなんでしょ」

 

人の目は、口より物を言う。

 

 

仕事上は、やっぱり本当に自分が追い込まれるし、今まで以上にピンチになるのは事実だから、相続のあとも取引をしてほしいのは本当の話。

 

 

でも、でもなぁ。

 

心の底から、感謝の気持ちを伝えたいと思っている。思っているんだよなぁ。

 

みんながそうかは分からないけど、相続が発生した瞬間に、お金が動くから、そのタイミングで保険を推進してみようと考える人もいる。

 

仕事のできる人だと思う。

相続税について、いちばん考える瞬間は、相続をする瞬間だから。

 

ピンチをチャンスに出来る人は強いと思う。

 

でも、どうしてもそれができない。

 

誰かの死をチャンスとかピンチと思いたくない。ただ、その最期の式には、故人を想う時間が流れていてほしい。ぼくが家族ならそう思う。 

 

気づけば、お給料が発生する時間に、手をあわせて泣いた。

 

 

公私混同という言葉があるが、こんな時に使うものなのだろうか。あまり良い意味で使われている印象が、ない言葉だ。

 

仕事に私情を持ち込んでいる人は、だめな人なのだろうか。まぁ、奥さんとケンカして、部下にあたる上司はだめな人だと思うけど。そんな人もいるんだけど。

 

 

 

祖父のお葬式の日、喪服で数珠を持っている参列者の中に、ひとりだけTシャツにズボンの若い男の人がいた。

 

その人は、誰よりも涙を流して、しばらく祖父の棺桶から動かなかった。

 

 母は彼の肩をたたいて強い口調で言った。

 

「〇〇さん、こんなに毎回お葬式で泣いてちゃだめ、心がもたなくなるよ」

 

ぼくもよく知っているそのお兄ちゃんは、うなずきながら泣いていた。

 

 

祖父の介護は、夜はぼくがやっていた。大学に行っている間のお昼の時間は、そのお兄ちゃんがやってくれていた。

訪問ヘルパーになってまだ数年、九州から出てきたその人は、頑固で偏屈な祖父に対して、いつも一生懸命に介護をしてくれていた。

 

 

「介護なんていらん」

 
 
 

口癖のように言う祖父に対して、やわらかい返しで、大汗をながしながら着替えや食事を手助けしてくれていた人。

 

 

「持って帰りなさい」

 

 

 

母が買ってきた果物を、祖父はいつしか、そのお兄ちゃんにあげるようになっていた。他の人が来る日は、また文句をずっと言ってしまって、申し訳ないですと謝ったこともあった。

 

 

ヘルパーさんは、ぼくよりもずっと人の死と近い場所で仕事をしているし、まっすぐに人と向かいあう仕事だ。

体力もたくさん使うし、サボることなんてできない。その人たちの助けを待っている方が、たくさんいるからだ。

 

 

他人の葬式で、泣いている人を見たのは、それが初めてだったと思う。

 

 

大学生のぼくより、ちょっとだけ年上の人が、

仕事を通り越して誰かの死を悲しんで泣いている。あんなにも、大変な思いをしながら、文句を言われていた老人の死を、誰よりも泣いている。

 

 

あんな人になりたい。

その時に、ぼんやりと思った。

いまも、その映像が頭をよぎる。

 

 

あの人はいまも、誰かのお葬式で泣いているのだろうか。

誰かとまっすぐ向き合って、仕事をしているのだろうか。

 

 

ぼくが今、他人のお葬式で泣ける人になれたのは、あの時に、一生懸命に向き合うヘルパーさんを見たからだ。

 

あのTシャツにズボンでお葬式に駆けつけ、親族から泣きすぎてお叱りを受けるような、まっすぐな人でありつづけたい。

 

 

今の仕事を辞めたとしても、人の死と遠いところで働くことになっても、それでもずっと忘れることのない、あるべき姿をぼくは持っている。

 

 

ぼくの人生の目標である普通の人は、いまも、この暑い夏を、タオルを首に巻いて自転車で走っているんだろうか。違うところにいても、まっすぐに走っているといいなぁ。

ぼくのなりたいおやじ

 

ぼくのなりたいおやじ

 

 

 

「カルピス買ってきて」と頼まれて、スーパーに行って、

原液とミネラルウォーターを買って帰ったら、

「水道水でええんやで!」と娘に説教されるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

子どもにはエジソンの伝記とかを勧めときながら、

その隣で少年ジャンプを読んでいたい。

「パパだけ漫画を読んでるなんてずるい」と言われたら、

「努力・友情・勝利、お前はこれからたくさん学べるよ」と、

遠い目をして語れるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

「パパは今日は疲れてるんじゃないの、インフルエンザなの!」

と奥さんが娘に言ってさ、予防接種を受けることの大切さを、

身をもって教えるような悲しいおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

公園でのほほんとしていると、

「パパってスズメに囲まれているのが似合うね」と、

平日の自分の姿を娘に言い当てられ泣きそうになるが、

それでも苦しみに立ち向かうようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

家で新聞を読むときは、

経済面よりも社会面よりも、テレビ欄に釘づけになって、

金曜ロードショーカリオストロの城にピンクのマーカーをひいて、

食卓の上に置いておくようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

昔にちょっと音楽をかじってたと嘘をついてしまって、

ある日子どもが、サンタクロースにギターを頼もうとしていることを聞き、

11月からヤマハの音楽レッスンで基礎を学び、

プレゼント代よりお金をかけてしまうようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

夏休みの宿題をしている子どもの隣で、

人生の教訓じみた言葉をいっしょになって書いていると、

調子に乗ってカーペットを汚してしまい、

そっと、娘のせいにして散歩に行くようなおやじに、ぼくはなりたい。

あとで、ちゃんと謝れるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

寝る前に本を読んでほしいと言われて、

大好きな本を黙読してしまうようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

怒られて、今度はシンデレラを読んでほしいと言われて、

登場人物をぜんぶ関西弁にしてしまうようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

水族館に行って生きものをかわいいなぁと眺めている娘に、

この中でいちばん美味しい魚はどれかを教えて、

罰として帰りに回転ずしに連れて行かされるようなおやじに、

ぼくはなりたい。

 

 

 

でも、どうしよう。

 

こんなに、なりたいおやじがいっぱいなのに、

結婚願望がぼくにはない。

 

うだつの上がらない中年おやじには、ぼくはなりたくない。

美味しい匂いがする家を探せ 銀行員に潜入中

 


お昼はもっぱら、コンビニで買ったパンをちぎって、

ちかよってくるスズメにあげながら、

一言も発さず無言で食事をしています。

 


仕事をしている時に、仕事の話をするのが嫌いで、

支店の中で食べることも、会社の人と食べることもしないで、

基本的にはスズメと鳩とごはんを食べています。

 

行きたくないなぁ、座ってたいなぁ と思いながら、

重すぎる腰をあげて営業を周り、

しばらくしたらまた同じ公園に帰ってくる

帰巣本能がサラリーマンにはあるんじゃないかなぁ。

 



 

あ、門前払いは、なれっこです。

個人宅への営業はすべての人がお客様なので、一件一件インターホンを鳴らして、

「チラシだけでも受け取って下さい」と言っています。

 

 

カメラ付きのインターホンには、

とても情けない汗だくのぼくが映っているんだろうなぁと思いながらも、

なるべく笑顔で届いてくれてるのか分からない独り言を発している。

当然、「ちょうどよかった!銀行で預金したかったの!」なんて

素晴らしい出会いはほとんどない。

 


基本的にはインターホン越しに、「あっ、忙しいんで」で終了です。

そのことは、一日の訪問日誌にしっかりと記録。

たまに、ぼくは日誌を書くために仕事をしているんじゃないかと思うぐらいの、

ズタボロな一日を過ごすはめになります。

 


そりゃそうなんですけどね。

心地よい昼寝中にインターホンが鳴って、

わけのわからん営業マンだったら、

機嫌が悪くなるのも当然だし、

今日発売の好きなアーティストのCDの配達を待っていて、

来たのが汗だくのサラリーマンなら最悪ですから。

 


そういう意味では、NHKの集金の人達はすごいなぁと心の底から思います。

招かざる客として、最前線で闘っていらっしゃるのでね。

 


でもなぁ、せっかくなら何かたぐり寄せたいんですよね。

0から1を作り出したい変な欲求が働いてしまうんです。

営業の数字をあげたいというか、ドアを開けてほしいというか、

関わり合いを作り出したいなぁとぼんやりと考えるんです。

 

 

たとえば、「いま忙しんです!」と言われた人の中で、

もう一度訪問しようと決めている条件があります。

 

美味しい匂いがしてきた家

 

ここには、時間と日を変えて行くようにしてます。

なんとなく、美味しい匂いのする家は話を聞いてくれる気がするんですよね。

分からないけど、きっとしあわせな家庭なんじゃないかと思ってしまって、

ぼくはそういう人と関わり合いを持ちたいなぁと。

 

 

たとえば、唐揚げのいい匂いがしてきた家にもう一度訪問するとします。

門前払いの可能性が高いですが、たまに開けてくれる人もいる。

たぶん、前回は本当にタイミングが悪かっただけの人。

 

 

「このあいだは、すいませんでした

 唐揚げかなんかの美味しい匂いがしてて、準備で忙しい時間でしたよね」

 

 

この余分な話をできるかどうかは、

はじめましてのお客様とのやり取りですごく重要なんです。

顔をあわして話をするのは初めてでも、

そこには共通の話題がひっそりと存在している。

 

 

美味しい匂いにしあわせになったぼく

晩ごはんの準備中に邪魔をしてきた銀行員

 

 

一見、最悪な初対面に見えますけど、

何かをつかみ取るためには、

マイナスでさえも大切なヒントになってくるんです。

 


相手にとっても、無よりもボンヤリとした記憶があったほうが、

話を聞いてもらえる可能性はすごく高まるなぁと。

 

 

だから、本当に迷惑な話なのですが、

ぼくはピンポン周りをするときは、

お昼前か夕方にすることが多いんですね。

 

最初から、ダメなことを分かったうえで、

美味しい匂いを嗅ぎにまわっているんです。

なんとなく、もう一度行きたい家を探している感じで。

もはや、ヨネスケです。あんなに強引ちゃうけど。

 

 

 

ただし、美味しい匂いのする家を探す方法には注意点がありまして、

 

 

…マンションだと、構造上、匂いの錯覚が起きるんですよね。

つまり、お隣の家の匂いだったりする時があって、

「なに言ってんだこいつ?」という顔をされる時がある。

 

そんな時には、こう返すんです。

 

 

「あれ?なんか、いい匂いしてるなぁと思ってしまってて、煮物みたいな醤油の」

 

 

煮物を一度もしていない家なんて無いので、

これで大体の関係性を生むことができます。

食べ物の話をできるようになると、

もう仲良くなれた気がしてきます。

 

 

そして、

気づいたころには、その人の家でお昼ご飯をよばれたりしてるんですよね。

営業成績は上がらずとも、食費が減ったりするんです。

給料が上がらずとも、出費が減ったりするんです。

 

 

仕事変えたほうが良いのかなぁ。

どうなんでしょう。

 

 

でっかいしゃもじを持って、歩き回ろうかなぁ。

 

ぜひ、営業で悩んでいる人は参考までに。

その手が向かう先、ぼくの特茶あり。

 



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リュックサックを買った。

 


ふだんはいつも、

大好きなドラえもんの手提げかばんに、

ノートとお茶を入れて、

特に目的もなく外を散歩するのだが。

東京へ勉強しに行くことが増えた。



目的ができると荷物も多くなる。



ドラえもんのかばんも四次元ではないので、

なかなか許容量がしんどい状況になって、

この度リュックサックを導入することになったのです。

 

 

手提げかばんの好きなところは、欲しいものをすぐに取り出せるところ。

電車に乗ってても、道を歩いていても、

いつでも瞬間で読みたい本が出てくるし、飲みたいお茶が出てくる。

 

 

しかし、リュックサックはそうはいかない。


一度、肩から降ろして、チャックを開けて、中身を物色。

ようやく欲しい物を手に入れ、また背負いなおす。

 

はぁ、めんどう、めんどうだ。

 

 

おっ、ちょいと待とう。

 

 

横にポケットが付いている。両サイドにある。

なるほどね、これだよ。これ。

ペットボトルは、ここに入れたらいんだな。

180円で買った特茶の500mlが、ピッタリはまる。

 


すごい便利だ。

歩きながらでも、後ろに手をまわせば、

侍が刀を抜くように、

サラリーマンは特茶を抜ける。

コレステロールを切り捨てろ。

脂肪の吸引をお助け申す。

 

 

ちょっとだけ強くなれた気がしてきて、

背中に大きな使命を背負っているような気もしてきて、

多分それは荷物が多いだけなんだけど。

 

 

電車に乗って、リュックサックをお腹のほうにまわし、席へ座る。

となりに、おなじような体勢で、赤ちゃんを抱えた女性が座った。

 

ジーッと視線を感じる。

 

これはいかん、見つめられている。

どうしよう。どうしよう。

ぼくが見つめかえすと、怖いかもしれない。

でも、見たい。

 

 

ぼくも、ジーッとみた。たぶん、きっと、女の子だ。

 

しばらく僕をみたあと、

赤ちゃんは手を伸ばしてきた。

 

その手が向かう先、ぼくの特茶あり。



小手先で生きていく 社会人メガネ活用講座

 

人類を2つに分けるとしたら、何と何に分けますか?

 

男と女、たけのこ派ときのこ派、犬派と猫派、パンとごはん。

他にも色々あるけど、まぁこんなもんで。

 

 

 

 

で、

 

ぼくがその2つに分ける仕事を任命されたら、

なにを基準に人類をふたつに分けるかと言いますと、

 

 

メガネをかけている人とメガネをかけていない人

 

これで分けたいと思うんですね。

 

高校二年生ぐらいから着用するようになって、大学生になっても愛用。

コンタクトという選択肢は全く持たずに生活をしてきたぼくにとって、

鼻に乗せている2つのレンズは、欠かせない生活アイテムなのです。

 

それは、もちろん、視界をこの上なく良好にしてくれるわけなのですが、

メガネを使って生活をしてきて10年程。

 

ここに、社会人のうまいメガネの使い方をいくつか載せておきます。

もし、あなたが人類を2つに分けたうちの、

メガネをかけてる方なら、是非とも参考にしてください。

メガネをかけていない方なら、是非とも着用してください。

 



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1.メガネは視覚を良好にしてくれる

 

もはや、語る必要なしの機能。

目に映るすべてが美しく見えます。

ぼくなんか、メガネを外すともう何も見えないので、

無人島に持って行くならどうする?という質問に、

(メガネも含む)と条件が加えられていたら、もう悩む余地がないのです。

遠いものを見るときに、目を細めてしまうと、

この上なく険しい顔になるので、

そこは爽やかにいましょう。

 

 

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2.眠たくなったら、メガネを外そう

 

メガネを外せば、何も見えないということは、

夜眠れない時、自分を無理やり何もできなくさせることができます。

なんとなく、メガネを外してまでスマホにしがみついている自分を想像すると、

ちょっと情けなくなってきて気づいたら瞼は閉じられます。

目を覚ましたら、またすぐにメガネを探して、スマホを手に取ってしまって、

情けなくなって二度寝をしてしまうのです。

 

 

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3.しんどくなったら、メガネをずらそう

 

メガネの使い方は、着ける、外す、ずらす。この3つです。

仕事中に、ものすごくしんどい時、メガネをあえてずらしてください。

あなたの顔は、周りから見てとてもマヌケな顔になります。

大切なのは、ずらしながらも仕事をしているフリをしっかりすること。

「あいつ、メガネずらしながらも仕事やっとるな」と、

ふしぎに周囲が笑ってくれるようになります。

ポイントは、マヌケさを上手く使いこなすということです。

 

 

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4.顔は変えれないけど、メガネは変えられる

 

まぁ、メガネを変えたところで、かっこよくなれる訳じゃないんですが。

でも、気分の問題で、なんとなぁくお気軽に心機一転できる方法が、

あたらしいメガネを買うという行為には溢れていると思うのです。

ドラマで俳優さんがやっていた何かに憧れて、

全体的なファッションや髪型まですべてを真似するのは絶対にダメです。

 

悲しいかな、メガネは変えられるけど、顔は変えられないですから。

 

自分の好きなものを選びましょう。

あくまで、自分のために。ね。

 

 

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5.気づきたくないことは、見なきゃいいのだ

 

駅を降りて、会社へ向かう途中での道。

改札のところで上司が缶コーヒーを買っている。

あいさつしなきゃいけないけど、

今日はひとりでゆっくり音楽でも聴きながら歩きたい。

さぁ、メガネを外しましょう。そして、歩きながらレンズを拭きましょう。

 

メガネを外しているのだから、気づいていなくて当然。

拭いているフリをして、そっと横を通り過ぎましょう。

 微妙なラインの知り合いと、すれ違う時にもピッタリなのです。

 

 

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いちばん言いたいことは、最後に。

 

6.のび太君になろうよ

 

ぼくが、メガネをかけはじめてから、生き方を意識している人物が一人います。

 

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そうです。日本一有名な、のんびり生きてる少年。

のび太です。

 

 

決して焦ることなく、自由に、気ままに、

丸いメガネをかかて生き続けてきた人生がのび太君にはあります。

辛くて、しんどい時には、

まるいメガネをかけて下さい。

そして、のび太を憑依させるのです。

しんどい時には、しんどいと言う。

眠たい時には、眠いと言う。

嘆きまくるのです。つねに、自分にあまえて嘆くのです。

 

 

でも、現実世界にはドラえもんはいない。

押入れで寝ていて、どら焼きをあげたら悩みを叶えてくれる人はいない。

だからこそ、自分で解決をしないといけないわけです。

 

 

しんどくなったら、

「ぼくは、眠たくて仕方ないんだぁ~」と嘆いて、

思いっきり寝るのです。

 

「どうしてノルマなんかを達成しないといけないんだぁ~」

 

「暑い、暑すぎるよ。ぼくの周りだけ暑すぎるんだよ」

 

みたいに、思っていることを言葉にして、

生きるのはすごく楽しいと勝手に思っています。

 

ドラえもんの役目を果たすのも自分なので、

 

「そりゃ、君はお給料をもらっているだろ?好きな本を買ってるんだろ?」

 

「仕方ないじゃないか、夏なんだから、もっと楽しむ方法を考えなよ」

 

とか、そういう冷静な言葉をかける自分も秘めておくと、

頭の中で1コマ漫画が描かれて、なんだか気楽に生きていけるのです。

 

 

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以上が、ぼくが考えるメガネをうまく活用する方法なのですが、

どうでしたか。

 

小手先ですが、あなたの鼻の上が空いているなら、

そこにちょこんっとメガネをのせてみたら、

生活の仕方がちょっと変わるんじゃないかなぁと思ってます。

 

 

 

朝起きてメガネを探している自分は、

ものすごく情けないので、

旅行とかの際は、

ちゃんと場所を把握してお休みくださいね。

ほんものラルフローレン。

 

にせものと一緒に、少年時代をすごした。

 

 

お祭りに行って、もらった遊戯王のレアカードは、

ザラザラの印刷紙だった。

 

入手困難な状態でじいちゃんが見つけてきてくれたベイブレードは、

中央に漢字で「風」と書かれた made in china の本物の中華ゴマだった。

 

ゲームセンターで、すっごい難しい条件のUFOキャッチャーがあって、

仲間と必死に挑んで手に入れたPSPは、よく見たらPOPだった。

 

 

いつだって、にせものに気付くのは手に入れたあと。

喉から手が出るほど欲しかったものをゲットした最大限の喜びがあって、

数秒後に謎解きゲームのようにちょっとずつ真実が暴かれていく。

 

 

「あれ?このPSPはカセットを入れるところがない」

 

PSPって単三電池で動くんだったっけ?」

 

「ん?7種類のゲームが内蔵されてる?」

 

「え?ゲームウォッチ?」

 

「ちょっとまって、……P O P」

 

 

こうやって、一瞬の喜びは、永遠の絶望に変わる。

 

本当は、そのにせものを愛すればいいのだけど、

そんなわけにもいかなくて。

周りのみんなが持っている物と圧倒的に違うべつものを、

仕方なく机の引き出しにしまってしまうのでした。

 

 

大人になってから、

というか自分でお金を稼ぐようになってから。

にせものとは、随分ごぶさたの生活をしてきた。

 

 

クロックスも、ちゃんと専門店で買うようにしたし、

iPhoneだって、ちゃんと本物ですよ。当たり前ですけど。

 

唯一、にせものを好んで選んだと言えば、

 

コンビニで売っている「ほぼカニ」と「ほぼホタテ」ぐらいでしょうか。

カニカマってのは、本当によくできていて、

本物のカニをしばらく食べていないぼくにとって、

もはやカニカマこそが本物と思えるぐらいの美味しさをしているわけです。

 

カニ食べ放題ツアーに、もしぼくが参加しても、

カニカマによくにた生き物食べ放題ツアーにしか思えないかもしれません。

大げさですね。はい、大げさです。

 

ぼくに誰か、本物のカニの味を思い出させてください。

ついでに、本物のPSPもほしいです。

ベイブレードと、遊戯王カードはいりません。

 

 

という訳で、自分で物を買えるようになってからは、

ひとりで満足できる食べ物いがいは、

にせものを選ぶことはなくなっていたのです。

 

 

意外に人はそういうところを見ているし、

にせもののブランドを持つぐらいなら、

ふつうの物を持ち歩くほうがええに決まってるんじゃないかと。

 

 

だからこそ、無地のシャツとか、

どこのメーカーか分かっても分からなくても、

なんとなくいい感じの絵が書かれた服を探し出すことをしてました。

 

 

そんなぼくが、

ラルフローレンを履くようになった。

 

 

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こんなやつです。

おっさんが馬にのって、掃除機を振り回しているマークのやつです。

コンセントが伸びていないので充電式だと思われます。

 

 

…まぁ、あんまり変なことを言うもんじゃないと思うのでこれぐらいにして。

 

 

ラルフローレンの靴下を履いて仕事に行く日ができました。

 

あんまりファッションとかよく分からないぼくでも、

たぶんいい物だってことぐらいは何となく理解できます。

 

 

オシャレは足下からという話も聞いたことがあるし、

それはそれで何かぼくも生まれ変わったかのような気分になるのかなぁとか、

わけのわからない理由で高揚感を得たりしていて。

 

 

どうして、そんな急に、

ラルフローレンを身に付けるようになったかと言いますと。

 

実は、お客様がぼくにくれた靴下だったんですね。

 

 

「営業さんは、靴下とか消耗品やろ?これ買っといたから使いなさい」

 

 

ある日の帰り際に、そっと渡してくれたのがこの靴下でした。

 

夏になると、お茶を出してくれたり、スイカを食べさせてくれたり、

そうめんが湯がかれていたり、ハンドタオルをプレゼントしてくれたり、

いろんなものたくさんのお客様からもらうのですが、

その1つがこのラルフローレンでした。

 

 

 

「こんないいもの、もらえませんよ…」

 

 

ぼくは、さすがに気が引けてしまった。

 

 

「ええよええよ、こんなん安物だから!」

 

 

お客様の金銭感覚と、ぼくの金銭感覚の圧倒的格差。

でも、ありがたく気持ちを受け取ることにして、

そっと靴下を鞄にしまって帰りました。

 

 

なにより嬉しかったのは、

営業の大変さを気遣ってもらえたということ。

 

 

銀行員をしていて、何より考えていることは、

相手の気持ちをどれだけくみ取ってあげられるか。

納得したお金のありかたを見つけ出せるか。

 

 

理不尽なことばっかりだけど、

その一点を見つめて仕事をしてきたことを、

認めてもらえて嬉しかった。

 

 

そして、翌日から、

ぼくの靴下ローテーションには、

紺色の生地に赤いロゴのラルフローレンが追加されたわけです。

 

 

 

 

 

余談ですがこの靴下、

数回履いただけで全体的に色がはげてきました。

 


いい靴下のはずなのに、

かかとがすぐにダメになってきて、

それはぼくが営業を頑張っているからじゃなくて、

あきらかに生地の問題だと分かるような劣化の仕方をしていて。

 

 

あれ?おかしい。

 

 

そんな弱いわけがないぞ、

だってラルフローレンやぞ。

 

 

掃除機をふりまわした馬に乗ったおっさんやぞ。

 

 

 

…ん?

 

 

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あれ?

 

 

掃除機じゃない。

 

このおじさんが振り回しているのは…

確実に投げ縄だ。


そもそも、馬の向きも違う。


これは、そうだ、

これは、カウボーイだ。

 

 

 

靴下のどこを探しても、

ブランド名は書かれていない。

 

 


次の日に、営業エリアの100均ローソンの靴下売り場に、

ぼくのものと同じラルフローレンがあった時に、

お客様の言っていた「安物」という言葉が、

本当だったことに気付いた。

 

 

ぼくは、見てはいけないものを、見つけてしまったんだろうか。

本物の高い靴下をもらったと思って、

ありがた~く大切に履きつづけていたほうがよかったんだろうか。

 

 

 

たぶん、そんなことは関係ない。

 

 

お客様の気持ちが嬉しかったのだ。

いいものをもらったから嬉しいとか、

そういうことじゃなくて、

ぼくのためを思ってくれたその事実こそが最大の贈り物だったのだ。

 

 

 

 

今日も、ぼくはラルフローレンを履いて仕事に行った。

 

若干、限界が近づいている。

 

靴下のゴムは伸びてきているし、

足の先も、そろそろ穴が開きそうだ。

 

 

しっかり履きつぶそうと思っている。




 

 

 

わが家にある、

ちょっといいものは、

にせものラルフローレンです。

 


でもこれは、

ぼくにとって、

ちょっといい、

ほんものラルフローレンでもあるのです。

 

 

営業をしていたら、

靴がむれて、足が臭くなる。

 

 

今日も、たくさん歩いて、

順調に足が臭くなったので、

お風呂に入って叫ぼうと思います。

 

 

 

 

つかれた~~~~~~~~~

想いは、せめて、ふんわりと。

 

嘆くことが多い。

特に、日曜日の晩はつらい。

 

SNSを覗けば、サザエさんを上手く使って、

社会人の心の叫びが言語化されている。

 

ぼくも書きたい。

 

でもなぁ、なんだかそれやと、

当たり前すぎるし、気分がどんどん滅入ってくる。

 

そうだ。

 

想いは、せめて、ふんわりと伝えよう。

卵でふんわりとやさしく伝えよう。

重くるしい言葉ほど、やさしく言ってみたらどうなるんだろう。

 

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やってみました。

 

 

まずは、今のぼくの、精いっぱいの嘆きをどうぞ。

 

 

 

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ま、1日家でこもってたんですが。

 

 

 

 

つづいて、四字熟語で。

 

 

 

 

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金曜日まで耐えきれるのかしら。

あぁしんどい。

 

 

 

 

でもやっぱり、

 

 

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普通がいちばん美味しいと思ったり。

 

 

 

 

四字熟語で、いちばんケチャップたっぷりなのは、

 

 

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なんだか本筋からそれてきたけど、まぁええか。

 

 

 

 

スープは、…ないけど。

 

 

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あ、あかん、食べる気が失せていく。

 

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ダイエットに効く…わきゃないか。

 

 

 

 

固めでも、言い聞かせる催眠食事。

 

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洋食屋さん、使ってください。

 

 

 

 

オムライスの力を使えば、

 

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あんなに恐ろしい人も、

ほら、やさしく取り立てしてくれそうでしょ。

 

 

 

 

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美しい女性は、さらに、やさしく。

そうでない女性も、ちょっと、やさしく。

 

 

 

 

 

 

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あれ、洋食屋さんのお話でしたっけ。

 

 

 

 

途中から、もうなんだか分からないことになってますが、

オムライスの上に言葉を乗せると、

やさしく聞こえるし、

愚痴もすこしだけ聞いてて悪くないでしょ。

 

 

さいごに、

最近ぼくが気づいたことをどうぞ。

 

 

 

 

 

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暑い日が続きます。

眠い日も続きます。

 

 

書いてるだけで、お腹いっぱいになりました。

もう、素麺が食べたいな。



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洋食屋さんですよね。